2018.03.30 - 12:23

カルチャーとスポーツを自在に行き来する、 エリートランナーのラン・ライフ

幼少時からランニングとスポーツが身近にあったというのは、ナイキのランニングエキスパートとして活躍するロノ・ブラジル・サードさん。DJという顔も持ち、音楽、スポーツ、カルチャーの垣根を軽やかに飛び越える、アクティブなライフスタイルを送っている。そんなロノさんの、GORE-TEX®︎ SHAKEDRY™ プロダクト着用インプレッションをレポート。

(写真 古谷勝 / 文 倉石稜子 / 協力 日本ゴア

海外のランクラブ仕込みの自然体

抜群のフットワークと身体能力の高さを生かし、ナイキのランニングエキスパートとして活躍するロノさん。ニューヨーク在住時から同クラブのペーサーとして、長・中距離を問わず多くのレースに参加。東京に拠点を移してからはナイキランクラブのコーチも兼任、ランニングの喜びを多くの人に伝えている。

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「小さな頃からとにかく足が速かったんです。幼少期を東京、シカゴ、ロサンゼルス、ニューヨークで過ごしたのですが、渋谷区主催のような地方マラソン大会では何度か優勝したこともあります。背が伸びるにつれてスピードが落ちてしまったこともあり、バスケットボールに転向しました」

「スピードが落ちた」といっても、それは「アスリートとして勝負するほどではなかった」というレベル。大学はバスケットボール奨学金を得て、名門のイリノイ州・コンコルディア大学に進学したが、当時のチームメイトと比べても足は格段に速かった。陸上部のコーチに誘われたこともあり、バスケのオフシーズンはトラックを走っていたという。

「部活動として本格的に取り組む機会はなかったけれど、結局、走ることが好きだったんでしょうね。学生時代も終わりに差し掛かるころ、また走るようになったんです」

ランニング、マラソン、長距離というと「辛い」「苦しい」というイメージが先行しがちだが、ロノさんにとっては純粋に「面白い」もの。大人になってこんな「面白さ」を味わえたのは、ニューヨークのランニングクラブのおかげだという。

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「卒業後、ナイキのランイベントを通じて知り合った方がニューヨークでランクラブを主宰していました。ランニングの本格的な練習やトレーニングは、そこで初めて経験しました。そこでは年齢も職種もバックグラウンドも全く異なる人たちがランという競技だけで結びつき、学生の部活も顔負けに真剣に取り組んでいました。自分を追い込み、互いに高め合う、そういう大人のコミュニティが新鮮だったんです」

子どものころとは異なり、大人になってから取り組むスポーツはあくまでも自主的であり、自分のやる気や努力が形になって現れやすい。それがロノさんにはチャレンジングに感じられ、一層励みになった。バスケのようなチームスポーツと異なり、全ての結果を自分が背負うという個人競技ならではのシンプルさにもやりがいを感じた。

ポジティブな姿勢が結果に繋がる

現在は趣味と仕事を兼ね、週に4〜5日、距離にすると月間でおよそ200kmを走っている。レース前はもう少し長い距離を走るというが、レースでタイムを刻むことにはそれほど熱心ではない。

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「やっぱりライフスタイルにひもづくランニングが好きなのでしょうね。1人で黙々と走ることもありますが、知り合いとファンランをしたり、ランクラブ内で走ったりということが圧倒的に多い。僕にとっては、ランニングは最強のコミュニケーション・ツールなんだと思います」

生活の中心にランニングがあるというロノさんの毎日は、走る楽しさ、喜びにあふれている。先日はDJ仲間の女性をランニングに誘った。全く運動経験のない彼女、当初は200mも走れなかったが、現在は8kmを楽々と走れるようになったとか。秘訣は、ランニング中の楽しいおしゃべり。音楽という共通の話題で盛り上がっているうち、辛く感じた距離も楽しくこなせるようになる。

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「全く別のコミュニティに属している人にとっては、フルマラソンやレースというものは別の世界の存在に思えるかもしれないけれど、どんな人でも楽しく、気持ちよく走れるポテンシャルを持っていると思う。ただ、その人にフィットした場所とコミュニティが必要なだけ。

スポーツってメンタルの作用する割合が大きいですが、大人になって取り組むものであればこそ、『楽しい』、『気持ちいい』というポジティブな気持ちが大切じゃないかな。だからランクラブでも、仲間と共通の話題で大いに盛り上がることを推奨しています。ポジティブな気持ちがお互いを高め合い、モチベーションになり、それがコミュニティ全体にいい影響を及ぼすと思うから」

同じランクラブにはフォトグラファーやデザイナーなど、ファッション、アート、カルチャーのフィールドで活躍するメンバーも少なくない。ランニング以外の遊びの幅も広げてくれる仲間の存在が、現代のラン・コミュニティの面白さでもある。

着心地とスタイルを兼ね備えた求めるウエアリング

「タイムにはさして興味がない」というロノさんだが、ハーフは77分、1マイル4分25秒、フル2時間57分という自己ベストを持つスーパーエリートランナーでもある。とはいえ、そのランニングスタイルもあくまでも自然体。

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「機能性や動きやすさはもちろん重要だけれど、僕は肌あたりのよさや着心地をより重視します。例えばソックスは、ハイパフォーマンスの薄手のものよりも、コットン製でちょっと厚めの、ふかふかした履き心地のものが好き。Tシャツも、練習時はコットンを着用することも」

この時期に重宝するのが、トップスの上にさっと羽織れる薄手のジャケット。体温調節がしやすく、着心地は軽く、パッカブルに持ち運べるもの。それらの条件をクリアしたものを厳選する。

「その点、GORE-TEX®︎ SHAKEDRY™ ジャケットは完璧。運動中は『ギリギリ汗をかいていない』くらいの体温を維持したいのですが、これ一枚あれば肌寒いと感じる時から汗をかく寸前までをカバーしてくれる上、汗をかいた後の汗冷えも防げる。軽いので脱ぎ着がしやすく、完全防水なのに通気性もいい。GORE-TEX® ファブリクス搭載の防水シェルも持っていますが、こちらはより柔らかく、軽く仕上がっている印象です。快適と感じられるシーンの幅がぐっと広がりそう」

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カルチャーとランニングのコミュニティをシームレスにつなぐロノさんにとって、ウエアが表現するスタイルも重要だ。

「オンオフを問わず使えそうな落ち着いたカラーリングと普段着としても着用できるシンプルなデザインは、東京のランニングスタイルっぽいなと思って」

あらゆるシーン、TPOをシームレスにつなぐジャケットが、カルチャーとスポーツの境界線を軽々と超える自然体のライフスタイルにピタリとハマったようである。

 

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ロノ・ブラジル・サード
1988年ニューヨーク生まれ。幼少期を東京、シカゴ、ニューヨークなどで過ごす。バスケットボールの選手を経て、2011年よりNIKETOWN NYCにてペーサーとして活躍。2016年に東京に拠点を移し、ナイキのランニングエキスパート、ランクラブのコーチに就任。夜はDJやイベントプロデュースといった音楽活動を行っている。