正月早々話題となったのがニューバランスと現代の名工こと三村仁司氏とのグローバル業務提携。1月17日にニューバランス本社にて、三村氏とタッグを組んだ新戦略発表会が催されました。果たして、新たなイノベーションシューズは、いつ生み出されるのでしょうか?

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昨年、NYRR(ニューヨーク・ロード・ランナーズ)という世界最大のランニングコミュニティと提携したことで、今年はニューヨーク・シティ・マラソンを始めとするNYの50以上のレースに携わり、3月の名古屋ウィメンズマラソン、4月のロンドンマラソンと、レースサポートの新規参入が決定しているニューバランス。

また、原宿のフラッグシップショップを始めとする店舗の拡大や、NBRC(ニューバランスランクラブ)といったコミュニティを誕生させるなど、リアルコンシューマー(=ランナー)とのタッチポイントを広げています。

そんな中で、今回大きなニュースをもたらしたのは、現代の名工三村氏とのパートナーシップの提携です。実は昨年からこれまでに4社からの業務提携オファーを受けていたという三村氏。

「やりたいことがやれるブランドであると思った。方向性の一致があった」と提携の理由をコメントしました。

11ヶ月の開発期間をめどに、今年度中には共同開発シューズを出す予定

三村氏は今後、『新製品における開発アドバイス』『競技用シューズの制作』『量販店、直営店の研修講師』と幅広く関わっていくようです。

「今年で古希を迎え、これがラストチャンスかもしれません。しかし、選手が求めてくれる限り、私は期待に応え続けて行こうと思っている。仕事にするからには夢を持ちたい。全ての競技でナンバーワンになれるシューズを作る、それは無理ですが、シューズで記録が左右されるような競技に焦点を絞り、そこではナンバーワンを目指せるものを作ることが使命だと思っている」と熱い気持ちを語りました。

重要なのは、故障しない、強い足作り

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今回の発表会では、千葉真子さんがMCに立って、三村氏、ニューイヤー駅伝連覇を果たした旭化成陸上競技部宗総監督、市田孝選手、市田宏選手のトークショーが催されました。

”シューズに今最も求めるものは?”といった質問に、宗総監督は「速く走れる、故障しないシューズ」と即答。

選手の二人も「速くなるためには、練習が大事。練習を継続していくためには故障は命取り。練習を継続させてくれる故障しないシューズがベスト」と話します。

また、「昔は今に比べてもっと薄いシューズを履いて選手は走っていたけど、今は違う。選手は故障しないために、練習量を減らしてしまう。昔の選手はもっと走ったし、それでも故障しにくい強い足を持ってた」と三村氏が嘆くと、「強くなる選手は、ジョグの使い方が上手いんです。確かに今はポイント練習なんて月に10数回。その他は自主的なトレーニングになっている。しかし、ジョグを有効的に使える選手は確実に強くなっていく」と宗総監督がかぶせるような掛け合いもありました。

自分の弱点や、偏った部分(筋肉のつき方)を強化し、体のバランスをしっかりと作り上げることが強くなるための最重要ポイントだと語る三村氏。

そうなるためには走り続けても足に負荷をかけずに、スピードをしっかりと出せるシューズを作り出すことが課題となるようです。

その際、アスリート向け、市民ユーザー向けにも最も重要なのは走力に応じたクッション性のバランスだと三村氏は断言します。

日本のマラソン市場に対して、各社スピードモデルに力を入れる昨今。一昨年デビューした日本開発によるレーシングシューズ「NB HANZO」のシェアも順調に広がるニューバランスと現代の名工が生み出す今後のイノベーションに期待したいです。