(文 倉石綾子 / 協力 アシックスジャパン

“SOUND MIND, SOUND BODY ”(健全な身体に健全な精神があれかし)をコンセプトに、ロンドン、パリ、ソウル、そして東京にて独自のコミュニティを形成し、フィットネスにまつわる活動に取り組むSMSB。今回は各都市のチームをご紹介しよう。

ランニング・ムーブメントの仕掛け人が信じる、コミュニティの力

SMSBとしていち早くアクションを起こしたのが、ロンドンを拠点に活動するSMSB LONDONである。「Run hard, run fast and run strong」を掲げるランニングクラブ「RUN DEM CREW」の創始者であり、現代のランニング・ムーブメントを仕掛けたと謳われるチャーリー・ダークがキャプテンを務める。

「2016年秋、アシックスより依頼を受けたんだ。若く、影響力を持つフィットネスエキスパートたちの中にまったく新しいコミュニティを作るから、その手伝いをして欲しいってね」

現在のSMSB LONDONにはヨガ、体操、HITトレーニング、クライミングなど多彩な分野から集まった16人が参加している。デザイナー、フォトグラファー、スタイリスト、美容師と、バックグラウンドも、取り組むアクティビティも異なるメンバーを結びつけているのはランニングへの情熱だ、とチャーリー。

そういうチャーリーは、スポーツが結びつけるコミュニティの可能性をこれまでの活動で経験済み。スポーツが持つパワー、そしてコミュニティでの活動がもたらすポジティブなフィーリングを信じている。

「スポーツというのは、見ず知らずの人をも結びつける素晴らしいパワーを秘めているんだ。グループの中に熱心に活動するメンバーがいれば、他の人々に『自分もそれに参加してみようかな』という気を起こさせてくれる。コミュニティの中にいるメンバーが自分の能力に自信を持っているなら、そのコミュニティはよりポジティブな存在になるんだよ」

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そんなチャーリーにとってもSMSBは特別な存在だ。現在のフィットネス・シーンに大きなインパクトを与える、そんなポテンシャルを感じるからだ。
「長年にわたって、フィットネスによるフィジカルとメンタルの利点の間には大きな溝があったと思うんだ。SOUND MIND, SOUND BODY……アシックスが仕掛ける精神と身体を近づける試みが、フィットネスを志す全員に意識の変革をもたらすはずだ」

スポーツ・シーンが熟成されつつある、パリでの取り組み

一方、パリのSMSB PARISをまとめるのがファッション・フォトグラファーとして活躍するジェレミー・エスティーブ。ランニング歴は4年、サブ3の実力派市民ランナーで、オリンピックディスタンスのトライアスロンにも挑戦するスポーツマンだ。

「SMSB PARISが始動したのは今年の春のこと。現在は毎週月曜にスポーツ・セッションを行い、その後、参加メンバーで朝食をとりながら親睦を深めているよ。メンバーはジャーナリストやイラストレーター、フォトグラファーやブロガーなどクリエティブ層が中心。そしてスポーツ歴や職種に関わらず、スポーツを取り入れた健康的でアクティブなライフスタイルを志している。取り組むアクティビティはランニング以外にもスタジオでのヨガやボクシング、ワークアウト、そしてパリ郊外でのバイク・ツーリングとさまざま。みんな新しいことにチャレンジするのが大好きなんだ」

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ジェレミー曰く、パリでもスポーツが一大トレンドとして注目されるようになっている。パリは2024年の夏季オリンピック開催地となったけれど、そうした背景もあってパリでは素晴らしいスポーツ・シーンが醸成されつつあるという。特にトライアスロンとトレイルランニングはちょっとしたブームだ。

「SMSBというのはこれまでになかったユニークな試みだと思っている。なぜならスポーツ愛好家にとってコミュニティは欠かせないものだからだ。仲間の存在が刺激となって自らを高めることができるし、さらなる高みを目指すモチベーションにもなってくれる。密度の濃いコミュニティを形成するためにも、発信するメッセージを明確にし、仲間と手を取り合ってポジティブに取り組んでいきたい」

アジアからはソウルと東京がエントリー

アジアから名乗りを上げたのはソウル。キャプテンのキム・ウルフはフォトグラファー&ビデオグラファーにしてグラフィックデザイナー、コラムニストという顔も持つ。中学生までは地元・釜山のセイリングチームに所属していたという背景もあり、水中撮影を得意とするウォーターマンである。昨年、今年と撮影で携わったサイパンマラソンをきっかけにソウル・チャプター、SMSB SEOULのキャプテンに就任した。

「SMSB SEOULのメンバーは会社員が多いので、活動は隔週の週末中心。ソウル市内をランニングした後、ランニングコース近くのコーヒーショップやレストランでミーティングを行っている。気がいい上にポジティブな思考の持ち主ばかりなので、とてもいいチームに育ってきていると思う」

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他の都市同様、スポーツはもはやソウルの人々のライフスタイルの一つになっている、とキム。
「10年前、若い世代が情熱を注ぐのはもっぱらファッションで、買い物をするためだけに海外に出かけるような風潮があったけれど、今やファッションよりもワークアウトがトレンドなんだ。セイリングやサーフィン、クライミング、スケートボード、フィッシング。こうしたアクティビティに取り組む人が増え、体を動かすことが大きなムーブメントになっているというのは、社会にとってもいい変化じゃないかな」

キムがスポーツにおける仲間の存在の大切さに気づいたのは、セイリングに熱中していた時代だ。キムが父親から習ったセイリングの本質とは、セイリングには仲間への敬意と絆が欠かせないということ。

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「セイリングでは『早く行きたいなら一人で行け、より遠くまで行きたいなら仲間と行け』、なんて言われるんだ。仲間がいるからブレイクスルーできる、自分の限界を押し上げることができる。それこそ、スポーツ・コミュニティの真髄だよね」

だからこそSMSBには大きな期待を持っている。
「ムーブメントを作ること。それは簡単にやり遂げられることではないけれど、ムーブメントを起こせばスポーツで世界を変えることだってできる。そんな未来にワクワクしているんだ」

最後にご紹介するのはSMSB TOKYOだ。前回ご紹介したように、クリエイティブ・キャプテンを写真家兼ライターのJUNが務め、カナダ出身でブートキャンプインストラクターのLEOがアクティブ・キャプテンを務める。メンバーには、大学時代まで水泳選手として活躍したのちに水中カメラマンに転身したJUNYA、パーソナルトレーナーのMINAMI、ヨガインストラクターのNAMITAといった多彩な12人が名を連ねる。

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スポーツを本職とするフィットネスエキスパートばかりではなく、例えばDJのSHINTA、画家のFRANKIE、アパレルブランドでMDを務めるTOSHIと、『カルチャー』カテゴリーのメンバーも充実。『スポーツ』『カルチャー』『マインドフルネス』と、現代のライフスタイルに欠かせない3つの分野の活動でコミュニティを充実させていく。

スポーツとカルチャー、そしてライフスタイルの融合を目指し、世界4都市で独自の活動に取り組むスポーツ・コミュニティ、SMSB。スポーツをこよなく愛するメンバーが発信するメッセージに、どうぞご期待ください。

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