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学生時代にウインドサーフィンと出合い、その腕前は、転職の合間の時間を利用してインストラクターになるほど。同時期に始めていたサーフィンのキャリアは20年。13年前にスノーボード、9年前にトレラン、2年前にクライミングと、海と山の垣根を越えて、クロススポーツを楽しむ伊藤大悟さん。現在はコロンビアスポーツウェアジャパンに勤務し、スポーツライフスタイルを送る日々。その原点とは?

(写真 古谷勝 / 文 onyourmark)

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大学卒業後、最初に選んだ就職先は、意外にも銀行員。社会人になっても週末の休みを利用してウィンドサーフィンを続けていたものの、波と風、両方のコンディションが整わないと成り立たないというところから、まだ、天候の影響を受けないマリンスポーツとして、サーフィンを本格的に始めるようになったそうです。

「学生時代に遊びで少しやっていたサーフィンでしたが、社会人になると、毎週末海へ行くようになっていました。サーフィンは、特にライフスタイルの強いスポーツなので、だんだんとそのバッグボーンというか、ストリートカルチャーに興味を持つようになっていきました。サーフだけでなく、スノー、スケートボードなどのカテゴリーの取引先を持った広告代理店に転職を決めたんです。」

その後、結婚して、子供もできると、自身の環境の変化と共にスポーツへの意識も次第に変わっていったそうです。”もっと大きなくくりで”スポーツ”というものを仕事として捉えて行きたい”、そんな想いから、アウトドアメーカー、コロンビアスポーツウェアジャパンに転職を決意。今まで培ってきた海での経験値や、ストリートカルチャーのキャリアがなかなか通用しない、ある種、真逆の方向とも思える”山社会”に対して、抵抗はなかったのでしょうか?

「MOUNTAIN HARDWEARの部署に配属されたので、まずはもともと興味のあったトレランを始めました。山のルールは、身の危険あってのものなので、分かりやすいし、すっと入ってきました。サーフィンのしきたりの方が全然理不尽だったりします(笑)。次第に慣れていき、クライミングも2年前から始めました。大きく意識が変化したのは、ヨセミテで初めてボルダリングを体験したときのこと。日本とはまた違った、スケールの大きさに心が鼓動したというか。以来、日本に帰ってからも定期的にジムに通うようになりました。ボルダリングは他のスポーツと比べて、その状況(コンディション)によってパフォーマンスが左右されないところが魅力ですね。同じ課題に何度もトライできて、どうすればクリアできるか、集中して、ただそれだけを考えている。その時間はちょっと謎解き感があって、パズルをやってる感覚とも似ているかもしれません。トレーニングを積み重ねていった分だけ手応えを感じられるところは、サーフィンやトレランでは得られない部分だと思います。今では自分にとってモチベーションを上げるためのいいカンフル剤になっています」

多種のスポーツを並行して楽しむからこそ、一つ一つの楽しみ方にも深みが増す。今では、天候次第で、サーフィン、トレラン、ボルダリングと週3ペースで身体を動かす日々を送っている伊藤さん。コンディション次第でスポーツを選ぶそのスタイルは、波選びと似ている気がします。

「海であっても、山であっても、感覚は違えど、状況を読み取って、局面をクリアしていく感じがアウトドアスポーツの魅力なのかな、と思ってます。5年前くらいに、思い切って、逗子の方に移住を決めました。ロケーションに恵まれているので、自分のライフスタイルにはすごくハマっている感じがします。通勤は1時間40分くらいかかってしまうので、大変ですけどね(笑)。でも、それだけ、アウトドアスポーツには魅力がある。それを今の会社を通して伝えていきたいですね」

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【名前】伊藤大悟 DAIGO ITO
【生年月日】1978年7月12日
【職業or所属】コロンビアスポーツウェアジャパン
【やっているスポーツ】サーフィン、スノーボード、トレラン、クライミング
【Facebook】https://www.facebook.com/daigo.ito.18

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