(写真 古谷勝 / 文 小泉咲子 協力 MOUNTAIN ATHLETICS

THE NORTH FACEが展開するトレーニングウェアカテゴリー「MOUNTAIN ATHLETICS」。トレーニングが、身体と心に新たな発見をもたらしてくれるのではないか。そんな視点から、“INTO THE MIND”をコンセプトにしたワークショップシリーズが続いている。第3回目の講師は、“究極のストレッチ”と言われるヤムナボディローリングのトレーナー、池畑薫さん。セルフケアへの関心が高い参加者たちが集まった。

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7月23日、男性6名、女性12人が、広尾にある霊泉院を訪れた。こちらは寛文9年(1669年)創建の由緒ある臨済宗の寺院。都会のど真ん中にありながら、静寂の時間が流れ、心を見つめるにはうってつけの場所だ。夏場でも、部屋を通る風が気持ちよく、畳の香りに癒される。
霊泉院の和尚、今井雄山さんと池畑薫さんは、共通の趣味であるブラジリアン柔術を通じて知り合った。同じ道場に通っている縁から、ワークショップで座禅を行えることに。池畑さんは、今井さんとの会話で、座禅とヤムナに共通するものを感じたという。

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「ヤムナは、専用のボールを使い、身体を再構築していくコンディショニング。呼吸に合わせてストレッチをしていくと、いかに筋肉が固まっていたのか、それがどれだけ身体にとって不要なもので、身体に制限をかけていたか気づけます。つまり、ヤムナではセッションを通じて、身体にとっていらないものを手放していく感覚があるんですね。すると、身体は軽くなり、心に余裕が生まれる。これって、座禅の目指すところと似ているのではないかと」(池畑薫さん)

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ワークショップは、その座禅からスタート。「集中力アップとリラックスという、相反することを同時にできるのが座禅。ゆっくり息を吐き、吸う。その間、なるべく何も考えないように」と端的にポイントを教えてくれる。(今井さん)
身体の前で両足首を交差させ、ももにのせる「結跏趺坐」を薦めると、参加者のほとんどがきれいな姿勢を取れた。「なかなかできない人が多い中、さすがですね」と驚く。日頃からスポーツをやっている参加者だから、柔軟性が高いのだろう。手はお腹の前で楽に組み、目は完全に閉じず、開き過ぎもせず、視線を斜め下へ。

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厳かな雰囲気の中、開始を告げる鐘が鳴り響き、5分間座禅を行う。その間、和尚から姿勢や心が乱れてきた人は、警策(きょうさく/叩く棒)による指導が受けられる。初めて受けてみると、想像以上に痛い。身体を通じて脳が感じた痛みは、気持ちを立て直すきっかけになる。身体と心の繋がりを感じ取れた。

心身を解きほぐしていくヤムナボディローディング

座禅に続き、ヤムナのセッションへ。まずは下半身をほぐす。座骨〜太もも裏、恥骨〜前もも〜膝上、大腿骨〜太ももの外側とボールに体重を十分にのせながら、ゆっくりと滑らせていく。

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「呼吸しながら、ボールのあるところに意識を向けて」。ボールを使うよさは、身体に圧をかけられたり、いろんな方向にストレッチさせたりといったこと以外に、意識を向けるべきポイントが明確になるのも大きい。

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筋肉が緩んでいっている証拠だろう。ボールが息を吐くたびに、身体がボールに沈んでいく。始点から終点までの間に、2カ所ほどボールの動きを止めるポイントがある。この時、いつも使いがちな外側の大きな筋肉ではなく、コアを使って身体をキープしないとならない。ヤムナは、アウターマッスルはほぐしなら、インナーマッスルは鍛えられる、一石二鳥のコンディショニングなのだ。

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続いて、上半身のワーク。下半身と同じように、鎖骨〜二の腕、お尻〜背中へとボールを滑らせていく。

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「上半身は、デスクワークをしていると沈んできて内臓にも負担がかかる」と池畑さん。下がり止まって固まった筋肉を和らげ、上へ上へともっていく。

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最後は、後頭部にボールをいれて、リラックスタイム。呼吸をするたびに、身体の隅々にまで酸素が行き渡っていくようにさえ感じられる。骨と骨の間にできた隙間に酸素が送られていくようなのだ。そして、とにかく身体が軽い!あまりの気持ちよさに、血流がよくなったことも相まって、目がとろんとしてくる。頭の中が空っぽになったように何も考えられないし、考えたくもない。心身がかなり高いレベルでリラックスした実感があった。

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ふだん、水泳、トレラン、自転車とアクティブにスポーツを楽しんでいる男性は、筋肉量が増えたがゆえに、筋肉が凝り固まっているのも強く感じるようになったという。「セルフケアに興味があって参加しました。ボールが柔らかいので、より深部に刺激が響く感じがしましたね。と同時に、内面が穏やかになっていきました」。

大きなケガを経て、身体を整える重要性を再認識したというラントレーナーの女性は、ふだんテニスボールを使ってケアをしているそう。「それは、使った筋肉をほぐすためだけのものですが、ヤムナは全身を“整える”ものだと身体を通じて理解しました。身体のバランスが整っていくにつれて、内に意識が向いていったんですよね。最終的には無になれたようで驚きました」。

定期的にスポーツをしている参加者だからこそ、身体の変化を敏感に感じ取り、心の動きにも大きな気づきを得られたようだ。

次回は、8月26日、カポエイラ。講師はパブロ・エリックさん。自身のルーツであるブラジル発祥のスポーツを教えてくれる。イベントの応募はこちらから

池畑さんがセレクトした万能パンツ

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「タイトすぎず、緩すぎないシルエットのパンツは、動きを邪魔しなくて全身を使うヤムナにぴったり。タイツほどぴったりしたものに抵抗がある方にもいいのでは。リブがおへそまであって、脚が長く見えますし、トレーニング後に、そのまま帰れてしまうシンプルなデザインもすごくいいですね。通気性もいいので、ランニングなど他のトレーニングにも使えそうです」
パンツ¥12,960、ブラトップ¥7,884

池畑薫
和歌山県の紀伊大島生まれ。モデルを経て、現在はヤムナ認定プラクティショナーとして活動中。 若さや着飾ることで得る美しさではなく、その人が生来持っている、自然な輝きにこそ価値があることを伝えていくのが活動の目標。ヤムナで整えた身体で、サーフィンやブラジリアン柔術も行う。
www.kaoru-ikehata.com