羽田空港から約3時間半、時差は1時間。
日本から最も近い異国の地、台湾へ。
11回目の開催となるナイトランレース「PUMA螢光夜跑」に
編集部員荒川が出場してきました。

(写真 古谷勝 / 文 荒川千絵 / 協力 PUMA)

ナイトランならではの魅力とは?

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レースと言って思い浮かぶのは、当日の夜明け前からの支度や、レース前夜の独特な緊張感。マラソン大会は朝がとにかく早く、海外となると時差ボケでの体調管理も大変ですよね。しかし、今回のレース旅はそうじゃありません。早起きのプレッシャーはなく、時差もほぼないところがポイントです。レーススタートは早くても17:45から。朝が弱い、普段走る時は夜が多い、というランナーにぴったりのレースです。

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このレースは5KM(ラブラン)、10KM(グロウラン)、21KM(エリートラン)の部があり、参加者数はトータルで約1万人にも及びます。今回は、せっかくの台湾ですので、満足度の高そうな21KMの部に参加することにしました。
ランニングコースはいたってシンプル。川に沿って細長い円を描いて走ります。折り返しは橋が目印。川沿いということもあって、比較的アップダウンはないものの、川を渡るために、2つの橋がコース上にあります。場所は中間10km地点とゴール間際の20km地点。橋の上り、下りの激坂にフィジカル、メンタルともに追い込まれそうです。

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そして、今回の旅仲間をご紹介します。みなさん実力派ランナーなので、結果が楽しみです。(右・西谷綾子さん、中央・大谷遼太郎さん、左・持永真実さん)

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西谷綾子

先日行われたTBSテレビの赤坂マラソンも出走し、ランナーとして幅広く活躍する西谷さん。フルマラソンの自己ベストはなんと3:01。サブ3を達成すべく、レースが入ると、半年かけて長距離走、ポイント練習など、念入りなトレーニングをこなしているそうです。2月の東京マラソンでは惜しくも3:08という結果に。今回は多少フルマラソンの疲れが残る中のエントリーです。

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大谷遼太郎
青山学院大学の選手として箱根を走り、去年の3月からトライアスロンに転向し、今年4月よりセガサミーに所属。トライアスリートとして2020年の東京オリンピック代表を目指します。月間走行距離は約500km。日々のランニングは欠かささず、週2回はインターバルやペース走のスピードトレーニングを行っています。トライアスロンのカテゴリーでもあるバイク、スイムを取り入れたマルチトレーニングに日々勤しみます。

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持永真実
キックボクシングやランニング、onyourmarkの企画がきっかけとなり、最近ではトライアスロンにも挑戦するようになりました。3月から名古屋ウイメンズマラソン(フル)、渋谷・表参道ウィメンズラン(10K)とレースが続くも、今回のレースに迷わずエントリー。どんなスポーツもマルチにこなすタフウーマン。

レース前夜、食べて、飲んで、揉んでもらって。台湾を満喫。

レース前日に到着し、チェックインを済ませると、我々は西門町へと”食べ歩き”に。アーケード街の幾つかの屋台で軽く腹ごしらえをすると、通りすがりに見つけた足つぼマッサージを体験。60分みっちりと悶絶したせいか、屋台でつまんだオヤキとフラッペは何処へやら。すっかりお腹が空いてしまったので、グリンピーススープ(実はさやえんどうの豆)が有名な「人和園雲南菜」へ向かいました。

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西門町のアーケード街を散策。現金しか使えないところが多いです。

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通りすがりに見つけた屋台で買ったネギのオヤキ”チョンビーナ”。ごま油とネギの風味が効いていて、メンバー全員がこの味の虜となります。

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安定感のある顔のパグに癒されます。

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この日はあいにくの雨。思っていた以上に気温も低かったので、薄いダウンなどを用意しておくといいかもしれません。

旅仲間はアスリートなだけあって、新陳代謝が良いらしく、飲むわ食うわで、レース前夜とは思えぬ宴に。初日から台湾らしい夜を楽しみます。だって明日のレースは、17:45スタート。早起きのプレッシャーもなく、従来のレース前夜とは全く違う夜に新鮮な気分を味わいました。

2日目、レース当日のウォームアップは念入り

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前日の雨とは打って変わり、レース当日は快晴。気温もそこまで高くなく、むしろ肌寒いくらい。レース日和の天候に恵まれたことに感謝です。午前中にみんなで軽くジョグをして、身体を目覚めさせます。

その後、ホテルそばのレストラン「辺田壮」で昼食をとります。本番直前であっても、レース経験豊かなメンバーに緊迫した空気は依然としてありません。レストランの内装に正直そこまで期待を持っていなかったこのレストラン。しかし、どの料理もとにかく美味しい!

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中でも石焼麻婆豆腐(写真左)は、パクチー好きの私にとってたまりませんでした。今まで食べた麻婆豆腐の中でもNo.1です! 隣の席では大谷君が桜海老のチャーハン(写真右)に悶絶。日本では味わえない美味に大満足です。

ホテルに戻りいよいよレースの準備を、と思っていたら、何やら大谷君がすごくいいものを持っている、と西谷さんから聞きつけました。彼が持参していたのは身体に振動を入れて筋肉を緩和させるマッサージ器具「ドクターエアー」。さすがプロ。準備(使い方も)の違いに意識の高さを見せつけてくれました。

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持ち運びにはちょっと大きいですが、非常に軽いので、あると便利そうです。肩、肩甲骨、股関節を中心に軽く当てて筋肉を刺激すると良いそうです。

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レース準備を整え、ロビーで待ち合わせるとまたも大谷君にびっくりします。やたらと荷物が多いのです。シューズ2足に行動食や着替え、バスタオルに、青竹踏み(!?)と余念がありません。

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ウォームアップを兼ね、約20分ですが徒歩でホテルから会場へと向かうことにしました。会場に到着し、ブースを回ると、フェイスペイントやネームボード、PUMAモニュメントのフォトブースは大行列。場内は約10,000人以上のランナーやその関係者達で賑わいます。ステージで行われたチアガール達の応援も励ましになりました。

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レースの参加賞はTシャツとサンバイザー。21KMのエリートランの部は全員タンクトップです。さすが南国、気が利いてます。可愛いので、ほとんどのランナーがエントリー後、この蛍光カラーのタンクトップやTシャツに着替えて出走。私たちも然りです。

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レースシューズはスピード イグナイト 500スピード イグナイト 500 ウィメンズを着用。反発、クッション、耐久性の高いPUMA独自のミッドソール素材 IGNITEが搭載されたオールマイティな機能を持つモデルです。

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日も暮れると、メンバーの顔色に少し変化が。今回、大谷君は優勝候補ということで、みんなで最前列に並ぶことに。ここに立つとさらに緊張してきました。しかし、周りのランナーは意外とのんびりしていて、ハッピームード。これがいわゆる”島タイム”?なのでしょうか。そんなことを考えているうちに、カウントダウンが始まり、レースがスタート。ランナーたちが駆け出しました。

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このレースでは、90分、105分、120分、、、と15分ごとにペーサーがいました。最速で90分のペーサー。大谷君の予想ゴールタイムは75分ですから、本当に、優勝してくれそうな予感です。

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ゴールゲートの周りは最後のランを応援する人々で混み合います。

スタートしてから、約70分でトップ選手が戻ってきました。なんと、大谷君です。大会史上最も早いペースで戻ってきたせいか、ゴールテープやメダルの準備が間に合わなかったよう。それもまたご愛嬌ですね。

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「序盤3:10~3:20/kmのペースで快走するも、15kmを過ぎるとお腹が攣るというアクシデントに見舞われてしまいました。残り6kmは4:30/kmくらいのペースまで落ち込んでしまったので、レース運びとしては不完全燃焼です。でも、このようなアットホームなレースは初めてだったので、こういうレースを体験できてすごく良かったです」
本来の実力を出せなかったことを悔やむも、なんと2位に10分以上の差をつけての01:12で優勝。台湾ならではのレースの雰囲気には満足した様子です。

しばらくして、戻ってきたのは西谷さん。実は彼女も調子が良ければ3位以内を狙えるタイムを持っていましたが、01:46という結果に。

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「4:15/kmのペースで先頭集団についていたんですが、10kmを過ぎるくらいから徐々に足がついていかなくなってしまって。ラスト5kmは6:00/kmまで落ち込んでしまいました。でも、ペースが落ちてからは、景色を楽しんだり、少ないないながらも沿道で応援してくれる人たちに覚えたばかりの中国語で触れ合ったりと、気持ちを切り替えて走ることにしました。街歩きでは感じられなかった、パノラマの夜景を見渡せて、すごく得した気分です」

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そして、同じくらいのペースでしばらく一緒に走っていた持永さんと荒川。というのも、スタートしてすぐに5:00/kmのペーサーを見つけ、二人でできる限りついていくことにしたのです。彼らのペースはほとんどムラがなかったので、この人たちにかなり助けられました。
「今回初めてレースで音楽を聞かずに走ることにしましたが、ペーサーについて行ったおかげで前半はかなり集中して走れました」(持永さん)10kmを過ぎたくらいから、ペースは落ち込んでしまったものの、レース中歩いている人がほとんどいなかったということもあり、音楽がなくともモチベーションは保ったまま走りきれたそう。持永さんは01:58でゴールしました。

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荒川は残り3kmというところで完全に足がついていかなくなりました。約1時間半、ただただ、ペーサーの背中だけを見つめ続け、スマートに給水を済ませてさっさと行ってしまう彼に、付かず離れず18kmまでついて行きました。そんな一途なランを自分で褒めてあげたいです(笑)。無理が祟り、ゴール後は完全に低血糖状態。今回、私は手ぶらで走ってしまったのが良くなかったのかもしれません。一途すぎるゆえにエイドで手にした食べ物はプチトマトとスニッカーズだけ。このスニッカーズが喉の乾きを加速しました。これには苦しめられました(失速の原因はそれだけじゃないですけど)。海外のレースでは、自分にあった補給食をちょっとは手持ちするべき、と反省した次第です。荒川は01:49でゴールしました。

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ゴール後であってもファンサービスを絶やさない西谷さん。

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インスタ用に写真撮影する真実ちゃん。メダルの持ち方が可愛い。さすがです。

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思った以上にタフなレース結果に、疲れの色も見え隠れするメンバーたち

そして、レースも終盤になると、表彰式が行われることに。我らの旅仲間、大谷君が壇上に上がります。

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万全なコンディションに持っていくために準備をしていた大谷君。実力はもちろんですが、ランニングはそういうコンディショニングがいかに重要かを教えてくれました。

今回は、レース旅ではなく、旅を楽しむためのツールとして、レースを取り入れて楽しむ旅でした。食べて、飲んで、揉んで、汗かいて。新陳代謝が良くなる台湾のスポーツ旅を実践するならPUMAが主催するナイトランレース「PUMA螢光夜跑」へ。ぜひ、みなさんも体験してみてはいかがでしょうか?