(写真 古谷勝 / 文 小泉咲子 / 協力 Pearl Izumi

アウトドアフィットネスインストラクターの大西勇輝さんと、フルタイムで仕事をこなしながら日本選手権に出場する北川麻利奈さん。ふたりの共通項は、トライアスロン。スイム、バイク、ランの3種目からなる複合スポーツなだけに、練習メニューは多岐にわたり、トレーニング時間も多くなる。仕事とトレーニングを両立させる“セルフマネージメント”術を伺った。

 

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――大西さんはコーチとしてレッスンを行いながら、アウトドアフィットネスクラブのプロデュースやマネジメントを担当し、北川さんは編集やライターのお仕事をフルタイムでこなしています。平日の練習はどのようにしていますか?

北川 週に2〜3日は朝6時半から1時間半のスイムと夜30分間の体幹トレーニングをやっています。ワークタイムにスキマ時間があれば、自宅でローラー台を漕いだり、走ったりしていますが、それでも平日は1日1時間半ほど練習できたらいい方で、週末にまとめてトレーニングをするまでの“つなぎ”と捉えています。

大西 僕も、朝泳ぐようにしていますけど、やっぱり平日はトレーニングのためにまとまった時間を取ることは難しいですね。だから、スキマ時間を無駄にしないように心掛けています。パソコン作業がひと段落したら走りに出たり、出張先に2時間くらい前に入ってバイクを乗ったり。10分あったら、ストレッチや自重トレーニングができますしね。その10分間で、ものすごく鍛えられるわけではないけど、ガッツリ練習しようと思った時にフルの力を出せるための身体作りとして意味があると思うんです。チリツモ、大事です。

 

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――おふたりとも朝、泳ぐスタイルなんですね。
北川 私は、一日の始まりのベストな状態でハードなスイム練習を済ませたいので朝に組み込んでいます。5000mほど泳ぐと疲れてしまうんですね。スイム練習後には、体力回復と頭を仕事モードに切り替えるために30分のカフェタイムを作り、全力で仕事に取り組めるようにしています。

大西 僕も見習わないと(笑)。夜、疲れて帰ってきても毎日ちゃんとトレーニングできるのもすごいですね。

北川 疲れていてなかなかやる気になれず、帰宅してからずっと「やらなきゃ、やらなきゃ」と悶々としていますよ。夜遅くにやっとジャージに着替えて、ローラー台を漕ぎだすような感じです(笑)。すぐに取り組めたら、どんなに効率がいいか!

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――仕事、練習、家事や家庭生活もありますよね。バランスはどう取っていますか?

北川 仕事には締め切りがありますし、トライアスロンにも大会があります。仕事のスケジュールとレースの日程から逆算してプライオリティをつけていますね。仕事がパンパンだったら、練習量が落ちてしまう週もありますし、トレーニングをまとめてやりたい時は、どうしても家事のプライオリティが下がってしまうことも。ただ、自分との約束は完遂できるように尽力します。毎日、これだけはやるという項目をノートに書き出して、一個ずつ果たしていくんです。ノートには、その日の達成率や感想も書きます。「強度Aでやるはずが、前日会食があって寝不足だったので、Bになってしまった」とか。基本的にはひとりで練習しているので、ノートに書き留めて、一日一日を完結させることが、自分への肯定作業になっていますね。

大西 ロジカルに計画を立てるのは効率的。僕は感覚派というか、「楽しいからスポーツをやる」という感じが強いかな。常に心身共に負担をかけると、生理的にブロックをかけてしまって、追い込みたい時に追い込めなくなるから、トレーニングと休息の波を作ることも大切ですよね。

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北川 ほんとうに。半年に一度くらい、仕事もトレーニングもしない週末を過ごすと、翌週の月曜日はやる気がいつも以上にみなぎり、トレーニングに集中できます。

大西 感覚派の僕は、ここのところレースから遠ざかっているので、追い込むようなトレーニングをしたいと感じているところ。レースという目標ができると、結果のためにトレーニングが半強制的になるじゃないですか。考えているレースは「佐渡国際トライアスロン」のミドル。北川さんの効率的なトレーニングを参考に、しっかり練習を積みたいですね。どれだけパフォーマンスが上がるか、今から楽しみです。

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――北川さんは、トライアスロン国内最高峰レースのひとつである日本選手権出場も果たしていますが、お仕事をやめてトライアスロン一本にする考えは?

北川 ないですね。仕事とトライアスロンの両方をやることが、私なのかなと思っています。とういうのも、フルタイマーとして働きながら、日本選手権に初めて出た時に「両立できる人がいるなら、私にもできないはずがない」と嬉しい言葉をもらったことがあって。その時に、働きながらトライアスロンをする意味を感じることができたんです。また、仕事って中長期的な視点で動くので、なかなか結果が出ないもの。一方、トライアスロンは2時間ちょっとで、タイムという数字として結果が出ます。仕事面でゴールが遠く感じられても、トライアスロンという軸も持っておくことで、生き方のバランスが取れていますね。

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エンデュランス系の種目に欠かせない体内ケア

――食事面で気をつけていることは?

大西 食べることが好きで、ふだんはラーメンでも焼肉でも食べたいだけ食べるんですが、暴飲暴食が続かないようには意識しています。つまり、暴飲暴食をする日があるということなんですが(笑)。そうなるとどうしても体内に負荷がかかってしまうので、月に1回、コールドプレスジュースで体内をメンテナンスする日を作っています。

北川 私は、ほぼ毎日コールドプレスジュースを飲んでいます。一汁三菜のバランスのいい食事を摂るに越したことはないんだけど、仕事も練習も家事もという中でやっぱり難しくて。コールドプレスジュースだったら手軽に栄養補給ができるから、重宝しています。

大西 トライアスロンのようなエンデュランス系のスポーツは、内臓のコンディションがボディーブローのように影響してくるから、体内のメンテナンスは必要ですよね。

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長時間乗るバイクは、ストレスのかからないウェア選びを

――ウェアへのこだわりは?

大西 大学からトライアスロンを始めて、初めて着たサイクルウェアが「Pearl Izumi」のウェアだったんです。最近、改めて着てみたら、当時はわからなかった機能性の良さが実感できて、愛用していますね。パンツのパッドも、グローブのクッションも気に入っています。ビブパンツのフィット感も絶妙です。バイクを漕いでも裾はめくり上がらず、ビブの部分は締め付けるわけでもなくて、考え抜かれています。

北川 バイク練習は長時間乗るから、ウェアでストレスがあるとかなりキツいですけど、「Pearl Izumi」のウェアならトレーニングに集中できます。大西さんと共にブランドのアンバサダーになって感動したのは、ものづくりの姿勢です。自社開発のパットひとつとっても、作り手であり使い手でもある視点から何度もシミュレーションをしていて驚きました。モノ作りに本気で取り組んでいる彼らと共に、スポーツを楽しむ人たちに愛されるアイテムを一緒に生み出していきたいです。

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アンバサダーのふたりが、「Team Pearl Izumi」としてトライアスロンレース出場に向けてトレーニングをスタートさせました。どんな仲間と、どういった練習メニューをこなしているのか。次回は、チームのトレーニングに密着します。

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大西さん着用アイテム(左):ジャージ/UV フレスコ プリント ジャージ(311-B ブラック/ネオンイエロー) ¥13,824、パンツ/スプライス パンツ (222-3D ネオンイエロー) ¥11,664、グローブ/レーシング グローブ (24 ネオンイエロー) ¥3,780、ソックス/プレミアム ロング ソックス (1740 パールイズミ) ¥2,160、ヘルメット/KASK VERTIGO 2.0 (ホワイト) ¥ 29,160 (全て税込)

北川さん着用アイテム(右):ジャージ/UV プリント ジャージ (W621-B チーム パール) ¥11,664、パンツ/プリント パンツ (W263-3DNP チーム パール) ¥11,880、グローブ/レーシング グローブ (W24 ホワイト) ¥3,564、ソックス/クールネス ソックス (46 ブラック) ¥1,296、ヘルメット/KASK PROTONE (ブラック) ¥36,720(全て税込)

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大西勇輝(おおにし ゆうき)(右)
株式会社BEACHTOWN取締役。順天堂大学スポーツ健康科学部卒業。大学時代にトライアスロン競技部に所属。5年間の教員生活を送った後、トライアスロンをはじめ、ランニングやトレイルランなどの指導と並行して、全国各地の遊休地や自然資源を活用したアウトドアフィットネスクラブのプロデュースやマネジメントを行っている。

北川麻利奈(きたがわ まりな)(左)
元水球アテネオリンピック強化選手。引退後、大手企業や出版社、外資系IT企業にてキャリアを積み、ビジネススキルを身につける。現在はフリーランスのPR、編集・ライターとして活動。雑誌編集者時代にトライアスロンを始め、多い時で年12回ものレースに出場。2016年ホノルルトライアスロンで日本人初優勝。日本選手権に2回出場している。