「ギアクラフトマン」の肩書でご登場頂いた尾崎光輝さん。UL(ウルトラライト・ハイキング)界隈の方には、ジャッキーボーイスリム(通称ジャキさん)と紹介したほうが通りが良いかもしれません。ULカルチャー黎明期から、人気ブロガーとして活躍してきたジャキさんのルーツとこれから。

(写真 古谷勝 / 文 onyourmark)

10代、20代の頃はサーフィンやダイビングなどを中心とした海遊びに熱中したものの、社会人となってからは仕事の忙しさからアウトドアから離れていた時期もあったというジャキさん。それが、夫婦旅行で訪ねた立山の地で、山の魅力に開眼します。

「こんな景色日本にあるんだ!って思った時に、でっかいバックパック背負って縦走してるお兄さんたちが通りがかって、どこ行くんですかって聞いたんだよ。そうしたら“この山脈2、3個超えた向こうまで3日かけて行くんですよ”って聞いてときめいちゃって。それでたまたま行ってみたのが当時オープンしたばかりの『ハイカーズ・デポ』だったの」

果てしなく続く山々と重装備で縦走する登山者にロマンを感じ、向かった先がたまたま開業したばかりのULの聖地『ハイカーズ・デポ』だったことから、人生の歯車が音を立てて動き出しました。

黎明期のULカルチャーの中で、人気ブロガーとして頭角を現し、持ち前の好奇心から沢登りや釣りなどを組み合わせて遊びのフィールドを拡大していきます。「ULなんて体力がないヤツがやるもんだ」という誤解を解くべく、日本山岳耐久レース(通称ハセツネ)にも挑戦。山を走ることもライフワークのひとつとなってゆきました。昔から続けている釣りの時間も増やすことができ、いまは源流でのフライフィッシングと海でのルアーフィッシングを中心に取り組んでいるそう。

様々なアウトドアアクティビティをマッシュアップして独自の遊びを生み出してゆく過程で、自然とギアへの関心も高まっていきます。そうなると、欲しいギアがなければ作ってしまえと『JINDAIJI MOUNTAIN WORKS』名義で、使い手のニーズを的確にとらえたギアを作り始めました。そして、ついには会社を辞めアウトドアガレージメーカの老舗『ローカスギア』でミシンを動かす日々に。自分の理想とするライフスタイルを実現するため、生活費も安く、フィールドが身近な丹沢エリアに居を構え“Less is more”な毎日を探求しています。

「丹沢といえば沢登り。だけど僕らは沢を専門にやる人が行くような厳しい沢を登り詰めるんじゃなくて、あえて緩やかな沢から頂上へと向かう。そこからはなるべくメロウな斜面を選んでトレランでダウンヒルを楽しむんです。そんなレイドバックしたスタイルが自分の好みかな」


【名前】尾崎光輝 MITSUTERU OZAKI
【生年月日】1971年8月19日
【職業or所属】ギアクラフトマン / LOCUS GEAR
【やっているスポーツ】アウトドアスポーツ全般
【HP or BLOG】INSTAGRAM @jackieboyslim flicker mitsuteru ozaki’s albums

お気に入りアイテム
JINDAIJI MOUNTAIN WORKS
「JMWのギアは僕の遊びで使うギア。その機能、デザインなど、欲しいけど無い、というギアを作っています。仕事柄、最先端の軽量なマテリアルやデザインに触れているのでJMWはオールドスクール。レイドバックしたデザインを意識しています」