adizero takumi boostの最新作をトラックフィールドで試走できる、adidas恒例のイベントにonyourmark編集部で参加してまいりました。(詳しくは前回の記事こちらから)今年の試走会はゲーム性のある内容だったせいか、例年に比べてレース告知後の反響も大きかったそうです。約600人の応募者から抽選で150名に選ばれた先鋭たちに編集部員が挑みます。

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簡単なウォームアップを済ませると、今回のレースのルール説明がされました。男子40人×3組、女子40人×1組、計4組で順番にレースをしていき、男子の場合は各上位8人が決勝へ、女子は、体力的な部分も配慮され、決勝のみの1発勝負とのこと。
ルールは、1200m(トラック3周)までは各組全員がクリアできますが、4周目の200m先にあるフィニッシュゲートからその都度ラスト2名のランナーが強制的に落とされていきます。その名の通り、まさに5kmの完走に”生き残り(サバイバル)”をかける内容です。

私たちの出走順番は以下の通りになりました。
男子予選2組→海達
男子予算3組→松田
女子決勝→荒川、久恒

まずは1組目のレースで、ライバルたちの力量をお手並み拝見となりました。
ランナーの精悍な顔ぶれ、細マッチョな身体、そして隙のない念入りなウォームアップ……その姿を目の当たりにし、みんな気づいてしまいました。
”参加者のほとんどは我々のような素人じゃない”って。

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それでも、多少の甘い期待を抱き、レースの展開を見守ります。最初の1000mのラップは3分前半から45秒くらいで全員が走りきりました。とんでもないペースに希望は打ち砕かれ、全員顔面蒼白です。みんなの心がさらに沈んでいく折、海達くんがぼそりとつぶやきます。

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「醜態をさらしてしまうレースとわかっていても、始まったら自分なりのハイペースで頑張ってしまうんでしょうね。短い時間ながらも、肉体的にも精神的にもとてつもなく苦しいでしょうね」
海達、今、目の前に起こった現実を言葉にし、さらに我々のメンタルを追い込んできます。
思い起こせば1か月前、この取材を申込んだ目的はなんであったのか。毎年箱根駅伝で話題となるレーシングシューズを編集部みんなで体感して、気持ちを共有しあうこと。”あわよくば”と、多少の期待はしてましたが、結果は二の次だったはずです。まずはtakumiの”速さ”を体感すること、参加することに意味がある! 気持ちを切り替えてレースに臨むことにしました。

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「まぁ、1周目の回収はされないように頑張ろう!!」という、松田編集長の言葉を胸に、編集部の第一走者、海達が走りだしました。

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海達、1000mのラップは3:27/kmくらいで入ってきました。そう、私たちもスポーツメディアの端くれ。(レースに)出るって言ったからには、DMB(ドゥマイベスト)を尽くす、そのスポーツマインドを見せてくれました。

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そして、最初の関門、1400mを走破するも2周目の関門1800mでDNF(ドゥノットフィニッシュ)となってしまいました。しかし記録は市民ランナーとしては上出来の7:08という好タイム。”人生で一番辛い走りだった”と息は絶え絶え、咳き込み、興奮を交えながら話す海達を背に、第二走者の松田が走り出します。

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1000mを3:37/kmのスピードで通過し、1400mを走破するも、2周目の関門1800mを7:14でDNF。

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しかし、編集長も御年44歳にて1000mの持ちタイムを更新し自己ベストを叩き出しました。

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部下達を煽る編集長。「女子の部はさすがにここまでのハイペースじゃないでしょ!」と勇気付けてくれます。私の心拍は走る前から200(BPM)越えしてるかのような鼓動。さらにスタート地点に立つと、メンタルが追い込まれる恐怖から、アドレナリンが湧いてきました。

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女子決勝の幕が上がりました。1周目から団子状態になっていた男子とは打って変わり、細長い列をなす展開に。隣の誰かと競り合うという状況ではなかっため、思ったよりも冷静に自分のレースを俯瞰しながら走れました。

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荒川、1000mを4:17で通過。普段の走力から考えればもちろんオーバーペースではありますが、完走は考えていなかったので、そこまで焦ることもありませんでした。

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久恒、1000mを驚くことに4:36で通過。彼女はスピード走的な追い込み練習もしたことがないと思うので、このタイムにはポテンシャルの高さが伺えます。

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「まずは2000m、苦しんでも3000mだよ!」スタート直前に交わした私たちの会話ですが、久恒は良い意味で予想を裏切り、6周目の3200mで回収されました。記録は14:56とこちらも好タイム。

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最後までしぶとく残ったのは荒川。7、8、9周と、その都度、赤旗のスタッフをチラ見するも、なかなか声をかけられず、なんと最終ラップまで持ちこたえました。気がつけば、背後には誰もランナーは見当たらず、まさかのラストランナー。ゴール手前の100mで皆さんに応援してもらうというオイシイ立場となりました。

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そして、5000mを完走し、サバイバル成功です。タイムは22:42。数年ぶりの自己ベスト更新に心が躍りました。

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フルでもなく、ハーフでもなく、たったの5km。しかしながらメンタルもフィジカルも相当に追い込まれたレースでした。だからこそ、それぞれの自己ベスト更新へと繋がったのかもしれません。そして、やはりシューズの影響も大きかったと実感しました。とてもソールが薄かったので、着地時の衝撃を心配してましたが、思ったよりも軽く、蹴り上げもかなりスムーズ。膝の負担も感じませんでした。むしろ、比較的小柄な自分の体型にはこのくらい軽いシューズの方が実はいいのかもしれない、と思うくらいの快適な走りを叶えてくれました。また、このレースで身体に超負荷をかけたせいか、編集部ではその後のランニングのペースが速くなった、と話題に。超回復が起こったのだと思います。ポテンシャルをグンと押し上げてくれたランニングシューズ「adizero takumi sen boost 3」を是非皆さんも実感してみてください。