12月ですね。自然を舞台に行うトレイルランニング。トレイルに雪がつく冬場はレースは減りますが、逆に雪の付いたトレイルを楽しみたいランナー、山を一年中走っていたいランナーもいます。今日はそんな方にオススメしたいシューズの紹介です。

冬場のトレイルランニングシューズに求められる機能とは
冬場のトレイルランニングシューズに求められる機能は大きく分けて二つ。積雪の中を走っても雪が染み込んでこないことと、雪が固まったり路面が凍結した状況でもグリップすることです。

前者に関しては、冬場は防水シューズを利用するランナーが多いですね。実は、僕は通常のトレイルランニングにおいて防水シューズをあまりオススメしていません。というのも、ローカットの防水シューズは激しい動きのあるトレイルランニングでは足首から浸水してしまい中に水が溜まってしまったり、通気性が落ちて靴が蒸れたり、防水メンブレン(水を通さない防水の膜)の分重くなったり、フィット感が落ちたり、デメリットが多いからなんです。しかし、積雪した冬のトレイルにおいては雪が染み込むのを防いでくれたり、防水メンブレンが防風の役割を果たしてくれるなど、シューズの特性と状況がフィットします。そういうわけで、冬場に防水のトレイルランシューズを選ぶランナーが多いのです。また、シューズは通常のシューズでソックスを防水ソックスにするランナーもいます。

後者のグリップに関しては、状況に応じてマイクロスパイクや軽アイゼンを装着したり、またウインタートレイル専用シューズで、最初からシューズにピンスパイクがついたものもあったりするのでそういうものを選んだりして対応します。

Joe Grantが契約したSCARPA
今回紹介するSCARPA / ATOM Sはそんな冬のトレイルランニングに求められる機能を一足で全てカバーし、その上で更にランニングにフォーカスしたシューズです。

SCARPAというと登山靴やクライミングシューズなどは有名でしたが有名ですが、トレイルランニングにおいてはシューズのリリースこそあったもののほぼ知名度がない状態でした。そんな中、日本でもファンの多いコロラド・ボルダー在住のマウンテンランナーJoe Grantが今年初頭にSCARPAアスリートとして加わり、ランニング系において何かが始まるであろうという期待感が日本のランナーの間でも高まります。Joeはこれまで、軽くてミニマルかつグリップに優れたシューズに定評のあるinov8のランナーだったので、そんなJoeと契約するなら、いわゆる万人ウケするプロダクトでないものが出てくるだろうな、と思っていたのですが、そんな中発表されたのがこのATOM Sでした。

Joe加入のニュースから程ない今年2月、SCARPAの展示会でこのATOM Sが展示されていました。正直いきなりこのレベルのシューズが出てくるなんて思ってなかったので、結構不意打ちをくらいました。他に無い特徴のシューズであり、かつランニングに適したミニマルなスペック、やはり万人が求めるものではなかったけど、確実にこれを履くシーンはあるし、履きたいランナーはいるだろうな、何よりも自分が履きたい!というそんなシューズでした。実際、その興奮をinstagramにpostしたところ、価格が3万円オーバーのこのシューズに、この時点で数人のランナーから予約が入るくらいリアクションがありました。発売はまだ半年以上先なのに。

ATOM Sの3つの特徴
ATOM Sの特徴は大きく分けて3つ。一つはOUTDRY(防水素材)のソックス状ゲイター。冬用、または全天候型のトレイルランニングシューズでゲイター一体型のものはこれまでにもありましたが、どれもシューズの外側を防水/撥水ゲイターで覆うものでした(SCARPAにも外側ゲイター一体型のモデルがあります)。これによって耐候性は確保されるものの、シューズのアッパーの柔軟性は失われるため、ランニング時のフィット感が犠牲になっていました。ATOM SはOUTDRYを用いたソックス状のゲイターをシューズ内部に組み込むことによってこの問題をクリアしました。

MARK GEAR

二つ目はシューズのベースそのものがミニマルな構造であること。ゲイターのところでも話しましたが、耐候性を意識するとどうしてもシューズのフォルムや履き心地が無骨になりがち。これは軽さやナチュラルなフィット感を求めるランナーにとっては中々悩ましい問題なのですが、実は、ATOM Sはゲイターがない軽量トレイルランニングモデルATOM(260g、2017年春発売予定)がシューズのベースとなっているため、アッパー素材は柔らかくてフィット感が高く、またソールもトップの写真を見てもらえれば分かるように、過剰なクッションや厚みを排した4mmドロップのミニマルソールとなっています。これは走りたいランナーにとってとても大きなポイントです。

三つ目がソール。ATOM SのソールはVibramソールのIcetrekというコンパウンド(ゴムの材質)を使用しています。IcetrekはVibramの中でも凍結した路面や低い温度でのグリップを高めたソール。軽アイゼンなどは着脱に手間がかかるし、最初からピンスパイクが装着されているソールは凍結していない路面で走りにくい。近場のトレイルに少し雪が付いていたり凍結しているくらいの状況ではこのソールがぴったりくることが多いでしょう。

OMMなどタフな環境で試してみたいシューズ
ここまでATOM Sを冬用のシューズとして紹介してきましたが、紹介してきたスペックや、今年2月にリリースされたATOM Sの紹介記事から判断すると、これはオールシーズン・オールコンディションで使えるシューズといえそうです。実際、海外で行われた砂漠レースでの使用実績もあるとのこと(砂漠レースにおいてゲイターはとても重要)。個人的には、オフトレイルやぬかるみが多くあり、気温も下がるOMMで使ってみたいですね。

MARK GEAR

いいギアを手にした時って、そのギアを試したくていろんなところに行きたくなりませんか? ATOM Sはそういう感情を呼び起こしてくれる、とても魅力的なギアです。

販売ページ
SCARPA / ATOM S
http://shop.rb-rg.jp/?pid=110568711

最新情報
2016/12/20 火曜の夜のグループラン忘年会(ラン+忘年会)開催します
2017/1/22 昨年大好評だった、UGM(ULTRA GEAR MARKET)+女子イベントRun girls! Run girls! 開催!
http://www.ultragearmarket.com/

ショップ情報
Run boys! Run girls!
Run boys! Run girls!(ランボーイズ!ランガールズ!)
住所 101-0032 東京都千代田区東神田1-2-11 アガタ竹澤ビル404
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