photo:Rodrigo Farias

パタゴニアが2016年秋冬シーズンより、レインフォレスト・アライアンスによるFSC(Forest Stewardship Council、森林管理協議会)認証を受けた農園からの天然ラバーを原料とした、石油由来のネオプレンを使用しない世界初のウエットスーツを発売します。

従来のウエットスーツは1930年に開発され、50年代以降に使用されるようになったネオプレンという素材を主に使用して作られてきました。このネオプレンは石油由来で生成されるために生産時に大量のエネルギーを使用するということ、そして、素材が再生不可能という2つの問題を抱えています。

パタゴニアは2008年よりユーレックス社とともに植物ベースのウェットスーツ用フォームを共同開発。不純物の99%以上を除去するユーレックス社の精製法により、無刺激性の天然ラバーを生み出すことに成功しました。

ユーレックス社が先駆者となった新しい天然ラバーは、グアテマラの農地に育つへベアという木から供給されるもので、自動車や飛行機のタイヤを含むラバー製品の需要に応じて、長らくその原料となってきました。

しかしその多くは、伐採などで切り開かれた熱帯雨林帯で育てられており、パタゴニアは環境悪化の一因になっていたため使用していませんでしたが、2014年にFSC認証済みのへベアと出会うことによって、USモデルのウェットスーツにおいてフルスーツ製品全ての素材をネオプレンから天然ラバーに置き換えることになりました。

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photo:Tim Davis

この再生可能な天然ラバーをウェットスーツの素材として採用することにより、工場で大量のエネルギーを消費する従来の製法に比べて、製造工程において二酸化炭素排出量の最大80%削減を実現。

さらにFSC認証を受けた天然ラバーに塩素不使用の合成ラバーを加える事により、オゾンと紫外線への耐性が高められ、これまでのネオプレン製のウエットスーツと同等か、それ以上の機能を発揮しているということです。

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photo:Tim Davis

新しくフローティング・フロントジッパーを採用する事でフロントジップモデルのデザインが改良されたほか、これまでのバックジップモデルも引き続き展開。フローティング・フロントジッパーには動きを妨げない非対称のフラップがついていて、伸縮性・密閉度を高めており、新しい独自の反転マイクログリッド・ライナーはこれまでにない速乾性を発揮しながら優れた保温性はそのままに、スーツの軽量化を実現しています。

ユーレックス天然ラバー製ウエットスーツのコレクションは6つの水温レベルに対応。価格は従来のウエットスーツとほぼ変わらず、メンズ、ウィメンズ、そして今シーズンから初めてキッズ向けのモデルも登場してます。

販売はパタゴニア直営店/通信販売/オンラインショップ/一部の正規取扱店にて。

商品の詳細はこちら→http://www.patagonia.jp/yulex-natural-rubber-wetsuits