今年は8月11日が「山の日」として初施行されることをご存知でしたでしょうか? 「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨とした新たな国民の祝日。7月1日には 富士山(吉田ルート)も山開きし、いよいよシーズンがスタートするということで、今年も夏山を満喫したいところです。

昨今では気軽に登山を楽しめるような環境が整っている一方、山岳遭難をはじめとする山でのアクシデントも増加し、登山者のリテラシーも問われています。そんな中、登山の実態を探るべくアンケート調査が実施され、その結果が発表されました。

※調査は全国の20歳以上の男女を対象に実施。 調査期間は2016年5月26日(木)~5月30日(月)。 有効回答数は1,207人。

登山経験者は全体の40%。2009年以降に登山を始めた人が約半数。

山の日

<図:これまでに登山をしたことがあるか(ベース:全体/n=1,207)>

全国20歳以上の男女1,207名の調査対象のうち40%の方が登山を経験していることがわかりました。また、そのうちの半数が2009年以降に初めて山に登ったとのこと。2009年とはちょうど“山ガール”というキーワードが注目を集め始めたころ。登山という余暇の楽しみがよりカジュアルになったのがこの頃からと言えるでしょう。

また、その2009年以降に登山経験のある人(224名)の登山を始めたきっかけは1位「友人に誘われたから」46%、2位「家族に誘われたから」31%、3位「自然が好きだから」30%という結果になりました。

「登山」に対する問題意識は?

2015年6月に警察庁が発表した「平成26年中における山岳遭難の概況」によると、発生件数及び遭難者が統計の残る昭和36年以降で最も高い数値になり、過去10年間で増加傾向があり、平成17年と比較すると発生件数と遭難者ともに約66%増となっています。登山を気楽に楽しむ人が増えた反面、山での事故も増加傾向にあるようです。

今回行われた調査でも、 2011年以降に登山経験がある人のうち30%が 「道に迷った」「急激な天候変化で困った」「遭難しかけた」など、 山で危ない目にあったことがあると回答しています。自然を相手にする以上、登山に向かう際は地図読みや装備など万全の準備をしておくことが求められます。

山の日

<図:山で危ない目にあったことはあるか:経験したことのある内容(ベース:2011年以降登山経験者/n=210)>

さらに、「登山」について何らかの問題意識がある人は登山経験の有無にかかわらず、全体の95%に。 内容は1位「ゴミを持ち帰らず、 山中に捨てる人がいること」66%、 2位「登山客のマナーの低下」51%、 3位「十分な装備や知識がないまま登山をする人が増えたこと」49%ということで、やはり登山者のマナーやスキル不足などを問題視する向きがあることがわかります。

山の日

<図:登山に関し、 重大な問題であると思うこと(ベース:全体/n=1,207)>

「山の日」その認知度は?

冒頭でも述べましたが、今年から初施行される新たな国民の祝日「山の日」。調査によるとその認知度は36%とまだまだ知られていない状況が垣間見えます。しかしながら、今回の施行を機に登山を始めようという方も出てくるはず。まさにそういった方にも登山に向かう際には万全の準備を心がけるべきことが本調査からわかってきます。

山の日

<図:「山の日」を知っていますか?(ベース:全体/n=1,207)>

ちなみに今回の調査で全国の登山経験者に、これまで登ったことのある山をヒアリング。結果は1位「高尾山」、2位「富士山」、3位「六甲山」となりました。

山の日

<図:人気の山ランキング(登ったことのある山)(ベース:登山経験者/n=479)>

初心者でも登りやすく、アクセスも便利な高尾山の人気が高まっていることがわかります。

今後もごみ問題や遭難などの課題を忘れることなく、山を楽しみたいところです。

▼調査概要
調査主体 マクロミル
調査方法 インターネットリサーチ
調査地域 全国
調査対象 20歳以上の男女(マクロミル提携モニタ)
割付方法 男女×年代(20,30,40,50,60代以上)別に回収 / 合計1,207サンプル
調査日時 2016年5月26日(木)~5月30日(月)
調査レポートまとめサイト/HoNote(ホノテ):  http://www.macromill.com/honote