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2014年以降に注目されたファッションスタイルにノームコアというものがありました。モノトーンのカラーをメインにシンプルでミニマルなものを身につけるそのスタイルは「究極の普通」と称され、まずはNYから発信。日本でも多くのフォロワーを街で見かけるようになりました。

そのノームコア、すでにアメリカでは新しい潮流に取って代わられている模様。その新しいスタイルはアスレジャーと呼ばれるもの。アスレチック(競技)とレジャー(余暇)を掛けあわせた造語で普段のファッションにスポーツウェアを盛り込むというものです。

ランニング時に欠かせないコンプレッションタイツとニットを合わせてみたり、ハイスペックなランニングシューズをスカートに合わせてみたり。今までのスポーツウェアの選び方を変えるようなそのスタイリング提案は、日本にどう普及していくのでしょうか?

2015年、本格的にアスレジャーを日本に持ち込んだNERGY

  • NERGY
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今年の9月に旗艦店をオープンさせたアパレル大手のJUNグループとNIKEによるNERGYはまさにアスレジャーというスタイルを日本のファッションシーンに持ち込んだブランドのひとつ。JUNグループでNERGYを担当する車田友樹氏によると「NERGYのお客様は年代も幅広いので、アスレジャーというスタイルはジェネレーションは関係ないかもしれません。そもそもアメリカではかなりポピュラーでNERGYでもそのスタイリングをそのまま落とし込んで提案したんですが、まだまだアパレルを買う方とスポーツウェアを買う方がどうしてもわかれてしまう状況でした。ミックスコーディネートというところまでにはいかなかった」とのこと。

それを受けて、来季はアパレルウェアの素材にスポーツウェアのテクノロジーの要素を生かしたもの、例えば、フハクにみえそうな白シャツやワイドパンツなどもジャージ素材でできていたり、はっ水加工の効いたアウター(ポンチョ)を提案し、ライフスタイルの中にスポーツのエッセンスを取り入れて、より快適に過ごせるライフスタイルの提案型を打ち出していくということなのでよりアスレジャーのスタイルを目にする機会が増えるかもしれません。

http://www.nergy.jp/

「歩くための機能服」を提案したalk phenixも日常着にスポーツのエッセンスを付与

alk phenix
alk phenix

スキー&アウトドアの高機能ウェアを展開する『フェニックス』が今年新たなラインとして誕生させたalk phenixも日常の中の「歩く」という行為に着目し、そこでより効果的に機能するスタイルを提案。こちらもまさにスポーツの要素を普段着に持ち込んだアスレジャーのスタイルと共鳴するものと言えるでしょう。

http://www.alkphenix.com/

着心地のよさやリラックスできるというだけでなく、そこによりスポーツウエア的な機能性を盛り込んだアスレジャーというスタイリング。2016年は日本でもファッション性と快適さを同時に実現し、その境界線がボーダーレスになっていくことが予想されます。今後もNERGYalk phenixをはじめたとしたアスレジャースタイルに注目です。