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(写真 八木伸司 / 文 荒川千絵)

6月16日に行われたナイキ ズーム エアのイベント「FIND YOUR FAST.」。
今回は、このイベント目玉企画である2本のレースに参加したレポートになります。前回の記事はこちらから。

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種目はトンネルを400m、川沿いを1マイル。距離にしてみれば、トータルで2kmということで、普段、週1〜2回のペースで6〜7kmを走っている#今日の荒川こと私にしてみれば、ちょっと物足りないのでは? わざわざロンドンまできて? とさえ感じていたのです。

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ランニングウェアに着替え外へ出ると、救命胴衣を装着。
どうやら、ボートに乗って、現場まで向かうとのこと。「走る前に、速さを感じてください」と、なんとも粋な計らいです。
 
 

トップ選手とともにウォームアップ

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到着すると、ハードル選手・パスカル・マルティノ・ラガルド(写真前方左)と中距離選手・アライザ・ロベルト(写真前方右)とともにウォームアップを開始。陸上界のプリンスたちの直伝メソッドを学びます。トップアスリートの足運びの軽やかさには目を奪われ、同時に念入りなウォームアップには、私の体力があらかた奪われました。

 
最初のレース、トンネルの激走です。距離は400m。

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スタート直後から、足がとんでもなく前に進むので、すごい推進力だな〜と、その反発力に身を任せ、大股ダッシュでスピードにのります。ところが、急にスピードを失ったことにより、先ほどまでのコースが下り坂であることに後から気づきました。トンネル内はエレクトリカルなライティングで彩られているものの、視界が悪いせいか、アップダウンに気づきにくく、距離感もつかめません。フィニッシュ手前で上り坂に変わると、足がもつれ、ラストスパートもかけられずにゴールしました。

驚きました。“足が笑う”とはこのことです。へとへとになって地下のトンネルから地上へ階段であがると、満面の笑みを浮かべたスタッフの方々がこっちこっちと手招きする姿が見えました。朦朧としながら彼らのそばへ。そこは新たなスタート地点だったのです。

そして、ほぼ休む暇なく、1マイルレースへ突入

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10人くらいスタート地点に集まると、用意、ドン! です。

先ほどのトンネルでの猛ダッシュの反省を生かし、今度は呼吸を整えながら走り始めることに。しかし、すぐに心臓はバクバクし、気もそぞろ。走れど走れど、なかなか、800mの折り返し地点が現れません。

折り返しから戻ってくるランナーも厳しい顔色です。苦しいのは私だけじゃないのか。
気持ちを切り替え、リラックスをすると、不思議と脚に力が入りました。

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とはいえ、息も絶え絶え、転がるようにして倒れ込みゴール。※誰にもそこまでやれとは言われてないんです。
苦しかった1マイル。長かった400m。
今思うと、1マイルと400mでは走った時に使った筋肉が違うような気がします。スピードによって、自然とフォームが変わることに気づきました。
翌日、身体全体が筋肉痛に。特にお尻と太ももがパンパンでした。
短い距離でこれだけの効果的なランニングができるのか、と、身体を以て感じられたレースでした。

さて、この後には今回集まった参加者たちとの懇談会が開かれました。
ヨーロッパのそうそうたるスポーツメディアの方々が勢揃いしてたので、スナップを。

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Ben
フランスで、スポーツライフスタイルマガジン「Jolifefoulee」に携わる。

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Cory
ランニングチーム「Run Dem Crew」所属。スポーツトレーナー。
トレーニング:毎日
トレーニングの特徴:オープンスイム、トラック

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Claire Jardin
エディトリアルデザイナー、ランニングにモチベーションを上げるための運営を起業。

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Annette Lavrijsen
オランダとベルギーのWomen’s Health Magazineの編集長。
トレーニングの特徴:インターバル、トレイルラン、ロングディスタンス、スプリント

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Christian Ermert
月間走行距離:60〜80km
ランニング:4~5回/週
トレーニングの特徴:200m×30(アップダウンヒル)、インターバル。

参加者たちの何人かに共通していたことは、インターバルトレーニングを取り入れていることでした。そして、このレースで速かったChristian Ermert(スナップ最後の人)さんもその1人。彼は、週に4〜5回も走っているのに、月間走行距離が100KM未満です。きっと、効率的なトレーニングが、彼を速く走れるようにしているのでしょう。
帰国後、私は相棒のエリートを履いて、ランニングの合間にスピードトレーニングを取り入れることを決意。さっそく、エリートを履いて走ると、最初のラップがかなり速い。今までに出したことのない速度で自然と走っておりました。これには驚きました。ただ、身体がついていってないので、今のところバテるのも早いです。
そして、100mダッシュとかスキップも取り入れることに。お腹に力を入れて、脚をちゃんと回転させると、何も意識しないでダッシュするときよりも2秒くらい縮まります。これは、フォーム改善にいいかもです。
速く走ることは、長く走ることと同じくらい苦しいです。でも、どちらかを選べと言われれば、速く走るを選んだ方が、自分に合っているような気がしました。

先週オープンしたナイキ ズームの特設サイトでは、速く走るために考えられたコンテンツが順次公開しています。“速さ”を取り入れてみたくなった方はぜひ参考にしてみてください。
「SO fast TIPS 100 キミの速さを手に入れる100の方法」