アパレル大手のJUNグループNIKEと協力体制を組み、女性向けのスポーツ業態を新しくスタートすることが発表されました。ブランド名の“NERGY(ナージー)”「エナジー」「シナジー」を組み合わせたもの。まさに昨今加速するファッション×スポーツを体現するかのような今回の取り組みは業界内外から大きな注目を集めています。今回のプロジェクトがどのような目的をもってスタートしたのか。JUNグループ“NERGY(ナージー)”を手がける責任者の車田友樹氏にお話をうかがいました。

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「日本のスポーツシーンにおいて、女性がワークアウト帰りにスポーツタイツ、スポーツブラというスタイルでパーカーを羽織って、iPhoneで音楽を聴きながら、スターバックスでコーヒーを買っているという状況を見ることは今までほとんどありませんでした。欧米ではよく見かける光景ですよね。それはなぜかというとファッションという視点以前にボディコンシャスということに対して恥ずかしいとか汗をかいたまま街を歩くということへの嫌悪感が国民性や文化の側面からあった。そういう状況に対して、新しい価値観を根付かせたいというのがNIKEさんとJUNグループの思いとして合致したんです」(車田さん)

DOスポーツを促進するために、ストイックな運動の側面から直接的に働きかけるのではなく、ファッションや美容の側面からタッチポイントを儲けることで実際に身体を動かすことに繋ぎこむ。そのために“NERGY(ナージー)”ではさまざまな周辺コンテンツを提供していくという。

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「DOスポーツに結びつけるためのスタイリッシュなアクティブライフスタイルをローカライズしながら日本に根づかせるという目的は、NIKEさんともずっと話し合ってきました。そんな中でより日本人に合った商品ラインナップにブラッシュアップしようとなった時にコスメブランドの“スリー”やジェルネイルの“グランジェ”といったパートナーを引き入れることでよりストイックではない打ち出しを考えたんです。むしろ、ファッションや美容を楽しみながら、スポーツをするという視点です。なのでスポーツをするための障壁をとにかくなくすためのコンテンツをどんどん考えていきました。NERGYとして作るものはスポーツ用品ではないです。スポーツ用品は高品質なNIKEさんに任せて、NERGYとしてはNIKEさんのウイメンズのウェアをより根付かせるためにファッションの側から切り口を作っていきます。我々が提供していくのはジーニングカジュアル。そこにスニーカーを合わせることから入ってもらってもいいし、スポーツブラをコーディネートするようなスタイルでもいい。まずはタッチポイントを増やしていきたい。そこで生み出される啓蒙もキーワードのひとつですね」(車田さん)

「実際のDOスポーツに辿り着くまでの橋渡しがNERGYの役割」とした上でファッションだけでなくコスメとネイルというコンテンツも揃えていることがこの取り組みの大きな特色のひとつ。さらにNIKE+ RUN CLUBをはじめとした既存のコミュニティと連携することで“NERGY(ナージー)”ならではの要素を付け加えていくことも計画しているそう。

マッシュスポーツラボが手がける“emmi(エミ)”やユナイテッドアローズが手がける“EN ROUTE(アンルート)”といった各社が推進するアパレル×スポーツ業態については「一緒にこのシーンを押し上げていきたい。ライバルとしてパイを取り合うのではなく、それぞれの強みを活かしながらマーケットにDOスポーツを根付かせていきたい」と語る車田さん。

9月には渋谷・原宿エリアに1号店を、さらに11月には大阪にフードを含むフルラインナップの店舗をオープン予定。そして、2020年には全国で28〜30店舗程度の展開し、60億円規模の売上を目指す。「その頃までにはスポーツタイツ&スポーツブラにNERGYのプルオーバーを羽織って、ハイドレーションボトルを持って歩くスタイルが“NERGYっぽい”と言われるようになるといいですね」(車田さん)

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9月のNERGY TOKYO旗艦店のオープンまでは公式instagramで随時最新情報がアップデートされるとのこと。ファッションサイドからの提案がどのように日本における女性のスポーツライフスタイルに影響を及ぼしていくかに注目です。

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