(写真 55 Co.,Ltd / 文 小泉咲子)

【名前】宇佐美菜穂 NAHO USAMI
【生年月日】1988年6月27日
【職業or所属】タレント、女優
【やっているスポーツ】マラソン、七種競技(大学)

中学から大学まで、陸上に打ち込んできた宇佐美菜穂さん。現役引退後、何をするにもモチベーションが上がらない時期があったそうですが、マラソンを始めてから、生活の軸を取り戻したそうです。「気持ちよく笑えるようになった」と語る彼女の笑顔は、日常にランがあることの充実感に満ちています。

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「ガチ」で陸上に取り組んだ学生生活
小学校の最後の年に、体育の先生に薦められて陸上を始めました。最初はハードル。それから、大学卒業まで約10年間、陸上を続けてきました。その間にも、水泳やテニスなど、いろいろな競技に挑戦しました。でも、陸上がいちばん上手くできなかった。だから、陸上を続けることができたのだと思います。

陸上に対しては常にガチ(笑)。中学校のときは全中、高校はインターハイ、大学はインターカレッジに出たいと真剣に思っていました。個人競技なので、頑張った分がすべて自分に跳ね返ってくるのが合っていました。筋肉の使い方とか、調子が悪いのはなぜなのかとか、「常に自分に向き合いなさい」って中学のときの先生に教えられました。この教えは、陸上を続ける上で大きなモチベーションになったと思います。フィジカルとメンタルが上手くリンクしていく感覚が楽しかったです。

大学では、七種競技をやっていました。大会の1日目は100メートルハードル、走り高跳び、砲丸投げ、200メートル走、2日目は走り幅跳び、やり投げ、800メートル走をひとりで行って、総得点で順位を競います。走る・投げる・跳ぶ、陸上競技にあるものを全部やる競技です。得意な種目を伸ばして点数を稼ぐのか、すべて平均的にやるのか、ひとりでゲームを組み立てられるのが、七種競技の面白いところ。私はハードルと高跳びの最初の2種目が得意で、先行逃げ切り、残り5種目は耐え忍ぶ戦いでした。

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陸上を辞めて失った生活の軸を、マラソンで取り戻した
大学卒業後、陸上を辞めて、生活の軸がなくなったような、フラフラした感覚に襲われました。10年間やってきた陸上がなくなり、うまくいかないことも重なって、何をするにもモチベーションが上がらない時期がありました。でも、2年くらい前からマラソンを始めて、また調子がよくなってきました。

私の場合、マラソンを始めたきっかけは、所属した事務所のマネージャーさんに「陸上していたのならマラソンもできるでしょ?」って言われて。陸上部出身って言うと、長距離も走れると思われがちですが、短距離と長距離はまったく別もの。でも、「できません」って言うのが悔しくて(笑)、「できます、できます!」と言って始めることになりました。始めたきっかけは、その程度でしたが、やるからにはキチンとしたい性格の私は、まず、バランスの良い食事とは何かを調べて実践するようになりました。そして、早く寝るため、トレーニングする時間を作るために、他のことを上手くコントロールするようになりました。マラソンを始めたことで生活に1本線が通って、また、気持ちよく笑えるようになりましたね。

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最終目標は芸能界最速!そのためにはまずサブ3.15を目指す
初フルは、大阪マラソンでした。練習を始めて半年で出場しましたが、聞いていたよりもずっと苦しかった……。素人がやりがちの間違ったことを全部やってしまった初マラソン(笑)。痛いし、お腹が空くし。もう、ゴールしたら号泣でした!目標タイムよりすごく遅かったので、次はやりたくないと思いました。でも、陸上をしていたときと同じで、できなかったからこそ、次はできるようになりたいっていう気持ちになりました。初マラソンまでは、半ば自分に強制して練習している部分がありました。どこかで「やらされている感」があったからか楽しくもないし、何のために練習しているのかわからなかった。初マラソンを機に、自分から練習を積極的にやるようにスイッチが切り替わりました。

練習は、毎朝5kmは走るようにしていて、プラス夜の練習です。ときどき、大学の部活に顔出すこともあります。感覚的には、長い距離を走ろうとすると、ゆっくり走らないと続かないと思っていました。ゆっくり走ろうとしているから、必然的にジョギングになってしまう……。でも、それは間違っていて、フルでも短距離のように速い走法で、4時間を走り切ればいい。まだ知識や経験が足りなくて、走り方も練習方法も模索中ですが、今シーズンは、エリートランナーの指標となるサブ3.15が目標。この数字は現役時代から、目標は叶わないくらい高く設定するのがちょうどいいと信じてやってきたので、自分にしては控え目なほうです。本当の目標は、芸能界最速!それにはサブ3でないとダメだと思っています。まずはサブ3.15をクリアして、サブ3の方々と走っても「速いね」と言われるくらいにならないと。