A11鳴沢に続く富士パノラマラインの橋。キツかった。。

前に投稿してから、気づいたら2か月経過。。
この間、白川村の中のトレイルも整備したり、
よそのトレイルに行ったり、レースに出たり、
パソコンの調子もよくないしetc などなど
すっかり間が空いてしまったけど、自分の中で書き切ってからでないと
次の話題に行けないなーと思ったままだったので、書き溜めながら
ずっとそのままになってました。
参加された方のブログや、雑誌のUTMF/STY特集もほぼ出きった中、
やっと僕の旅も最終章です。

その1:準備編
その2:スタート〜本栖湖

本栖湖エイドで、ずっとお世話になってきたのと、サプライズの
サポートメンバーと別れを告げて、再びトレイルに。
しょっぱなの登りは、ケータイをいじって歩いていたら、気づいたらロスト。
さらに、無理しないつもりで来ていたけど、中之倉山のピークに着く頃には、
割と足取りが重くなっていることに気づく。
フラットな部分もペースが上がらずに、早めに早歩きに切り替え。

ただ、序盤に違和感があった
チョーケイ兄さんや、序盤で捻った足首も問題はなさそう。
エイドでプッシュしてもらってあがったテンションをキープで早歩き巡航で進む。
パノラマ台では、先にエイドを出ていたRBRGの桑原さんと合流。
角度はある九十九折で、あれこれ話しながら進む。

桑原さんと走るのは、
深夜の多摩川で、ももクロちゃんを歌いながら走るという練習、
じゃなかった多摩川の”アホ練”以来、約1年ぶり!
走り出す前から楽しいことを教えてもらう間柄だったけど、
トレイルランニングにいざなってくれた先輩と
目標だったレースを走っているのに、テンションがあがる。
話したいことは色々あったんだけど、なぜか妙に緊張したのと、
桑原さんは捻挫の影響もありそうででペースが合わず、
途中で先に出てしまいました。

登り返した烏帽子岳からの下りで、ちょっとずつ空は夜明けの雰囲気に。
下ってるからいいけど、ダメだ、そろそろ足が終わる予感。。
とりあえず一旦トレイルをやっつけて、
歩いて回復を待とうと思い、すがる思いでロードに出る。

どうでもいいけど、山に入ってトレイルに散々いたあとに、
下山して、アスファルトの道に帰ってくる瞬間が、ちょっとほっとして好きだ。
自分で非日常に足を踏み入れて、切り離されたような気分で
トレイルを駆けて、ゆっくりとまた頭のねじを日常に戻す感じ。

ここから再びトレイルに入る、樹海〜鳴沢が今回一番苦しかった。
心拍はまだ余裕あるけど、足が言うことを聞かない。
チラホラ駆けていくランナーを恨めしく眺めながら、うめきながら進む。
効いてくる時間も考慮して、予定通り樹海の途中でカフェインを投入。けど、
去年のハセツネの金比羅尾根を駆け抜けたみたいな効きがイマイチこない。。
エネルギーも足りてるし、BCAAも飲んでるけど、疲れがピークな感じ。
座りたいなー、けどリスタートしたくなくなりそうだなあ、と
反芻しながらとぼとぼと歩く。
たまに歌を歌ったり、気休めに写真でも撮りながら。

ゴールしたらビール、ゴールしたらカレー(つくってる、とサポ隊から聞いていたので)
ただそれだけを考えてた。
ずーっとダラダラ登り基調が見えるあのロード、
思い出すだけども、まだぞっとするな。

◆A11鳴沢(目標通過時刻 5:50 実績 6:06 区間タイム 4:33 順位311(281))
しんどかったイメージだけど、想定ラップタイムは
5時間だったので、だいぶマキで来れたみたい。
最初からあまりゆっくりしているイメージがなかったので、
手元のボトル補給とエイドの食べ物。
だいぶ汗もかいていたので、塩気が欲しくて、
コンソメスープがめちゃウマで救われた。
エイドでアフロさんとハイファイブして、早めにスタート。

紅葉台に至るトレイルは、元気な足だったらめちゃんこ面白そうな道。
空もすっかり明るくなって来て、いよいよ旅の終わりを感じさせる朝。
さわやかで気持ちがよくて前向きな気分になりつつ、
ゴールが近くなると、今度は寂しくなりだす。
きたきた、これだ、ランナーズハイだ。
早く終わりたい。足痛い。風呂入りたい。カレー食いたい。
けど、旅が終わるのは寂しい。もっと続けていたい。
同じペース、同じ初参加の人と途中で出会い、
お互いここまでの感想をあーだこーだいいつつも
ゴール前のいつもの葛藤が胸の中で巡っていた。

朝の富士山

 

足和田山のピーク手前で暑くなってきたので、cap4を脱ぎ
再びTシャツとアームウォーマーへ。
最後の登り坂の応援を背に受けて、河口湖へ向かう下りへ。
湖に出てからは、湖畔のロードがひたすら先が見えなくて長かったなあ。。
家族で釣りとかしてて超休日感全開なのに、
こっちは週末使って自分の身体を酷使し尽くしてる
ミスマッチが何だか面白かった。
途中の、コーステープをバックに、桜が満開で凄くキレイだった。
撮ろうと思ったけどもう気力もなかった。。

八木崎公園が見えて来たところで、大きく右に曲がるカーブ。
そろそろ1キロを切ったはずで、普段1キロなんて、
そもそもロードで5キロなんてあっと言う間なのに
ペースが上がらない、けど最後くらい走りきって終わりたい。
キロ7分にも届かないペースで、ひたすらゴールを目指す。

と、人が多くなりだす手前の木陰で、見慣れたシルエットが。
その姿は、ゆるふわ部長だった。
日差しで暑いだろうに、見慣れたアウターをガッツリ来ている。
やっと会えた安堵感と、そんな心持ちでいるのが照れくさい気分で、
あまり目を合わせられず、むしろこの期に及んでペースが上がる。
そっか、もうほんとゴールなんだ。
部長が走り出す。追いつきたいけど追いつかない。
沿道の人たちが増える。走り終えた人もたくさんいる。
僕の名前を呼ぶ声が聞こえてくる。サポートのみんなを左前方に発見。
そして、鳥羽ちゃんの大漁旗が渡される。
ほっとしてるんだか、嬉しいんだか、切ないんだか、
もうなんだかわからない気分。相当照れくさかった。

暑いしルートもよくわかんないけど、
みんなが手を振ってる方向に、吸い込まれるように進む。
なんか急に元気が出て、なぜかここらへんでまたピッチが上がって
走っていた気がする。
知ってる人も、知らない人も、これでもかってくらいのハイタッチ。
そっか、ゴールだ。もうゴールなんだ。
左に曲がる最後のカーブの手前でチームメイトと別れる。

ゴールをゆっくり味わいたかったので、
前の人と距離を取り、後ろに先を行ってもらってゴールへ。
今思えば、みんなでゴールを踏めばよかったな。
完全に頭回ってなかった。
なんか面白くゴールしてって言われて、無茶ぶりされたけど、
何も浮かばないしできないし、であっけなくゴール。
鏑木さんがちょうどいたので、ガッツリ握手して記念撮影。
つらいけど、楽しかったっす。って確か話した気がする。

鏑木さんと記念の1枚

たっぷりの達成感と疲労感を感じつつ、「全然面白くなかった!」と
ゴール早々にツッコミが入り、僕の旅は終わりを告げた。

◆FINISH 河口湖八木崎公園
(目標到着時間 8:00 実績 8:42 区間タイム2:36  順位 310(282))
最後のLAPは想定より落ちたけど、河口湖〜ゴール間はトントン。

振り返ると、最初はレースに気持ちがついていかなかったけど、
天子山塊からは、気持ちよく体が動いた。
達成感は、初めてのロングをこなしたこともそうだけど、
今できることを全部やってきたからでもあると思う。
課題はたくさんあるし、月間100キロにもいってないのでもっと走れって話だけど。。
日常にあるモヤモヤは、この20時間ちょっとは、
申し訳ないけど手を離して一人旅を満喫。
レイヴなら一晩飲みまくって、踊りまくって迎えた朝かな。
完全燃焼。実力はないけど、今できることは全部出し切った。

帰る場所があるから、旅になる。日常と半分切り離されながら、
自然の中をさまよう心地よさ。
トレイルランニングの醍醐味にどっぷり浸かった旅でした。
誰にも頼まれていないんだけど、
旅のゴールを目指す理由が、自分の外にもできる強さと奥深さ。
みんなの思いをちょっとずつもらって、自分の足で進む。
そんな感触が、人生を生きることに似ているのかもしれない。

今回の旅は、これで終わったけど、
次の目的地が見えちゃったなあ、と少し経ってから感じた。
リビングデッドのような雰囲気で100マイルを進む人を目の前にして、
終わった当初は、絶対やることはないな、と思ってたけど、
終わってから得る情報や感想を聞いているうちに、
のぞいてみたい世界がまだ先にあるな、と思ってしまった。
もちろん、レースがゴールだと思ってないし、
どこに行くかなんて、決まってないんだけど、
この道は続いていくし、もっと肌に合うことがたくさんありそうだという予感。
この予感は、初めてスノーボードをした時、
サーフィンでうまくゲットできたようなワクワク感と多分一緒で、
そういう時の自分の感覚は、絶対進んだ方がいいんだよな。

春から、山に近い生活になったこともあるので、
純粋にもっと自然の中で自由にいられるようなスキルと
もっと山やこの時間を楽しめるようになりたい、とも思う。
あとは、出力のベースを大きくしたい。
タイムというよりも、どんな山でも状況でも、
レースでもチームでも、その場をロックして、
安全にその場を思い切り遊びきる、みたいな。
いつも一杯一杯じゃ面白くないから、地力つけないとな。

随分と長い感想になってしまったけど、
最後まで読んでくれた人がもしいたら、大変感謝です。

そして、実施や運営に携わったみなさん、一緒に出た全てのランナー、
サポートのみんな、プッシュしてくれた家族、本当にありがとうございました。
みんなのおかげで、楽しい一夜を過ごせました。
写真も、撮っていただいたものを色々使わせてもらいました!AZS!

with STY best

 

たくさん書いて、やっとSTYが終わった気がします。
季節はいつの間にか梅雨。初めての、短い飛騨と白山の夏がはじまります。