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人間の命にも限りがあるように。

モノの命にも限りがあるようです。

モノの種類によりましては一生モノと呼ばれるもございます。

例えば、時計はその最たるモノかもしれません。

自転車の部品にもそういった「一生モノ」と呼ばれるモノが存在することになっていますが。

あれは嘘です、幻想です。

自転車というモノには一生モノというモノは存在しないのです。

わたしはそう思っています。

言い方を換えるならば。

乗れば乗るほどモノは消耗するものです。

乗らないで置いていても劣化をします。

そうでなくとも、人の気分というのが一番厄介でございまして。

モノの寿命が来る前に、大概の場合は飽きてしまったり、他にいいモノに出会って交換ということになるわけです。

悲しいけれど、これも現実です。

一生モノというのは、ある意味での努力が必要な領域なのかもしれません。

そういうなかで、どこかのタイミングでフッと沸いて出てくる乗り換え、買い替え。

ロードレーサーのフレームともなるとメイン機材が変わるということで気分も一新、心機は一転なのでございます。

自転車乗りとしましては、新しい機材を使うことに意気揚々としたバラ色の期待を抱いて、新しい自転車が歓声するまでのあいだの日々を過ごす事になるのですが、自転車に乗っているときは注意が必要なのかもしれません。

それは、注意しないと古い自転車に振り落とされてしまうことがあるかもしれないからです。

さいきんのハナシでも、わたしのチームメートが新しい機材に乗り換える寸前に。

つまり、古い自転車での最後のライドを楽しもうとしているときに悲劇に見舞われました。

悲劇といってもパンクでしたから、それはトラブルのなかではよくある部類なわけですが、なぜこのタイミングで?と震えたのです。

そして、ついこのあいだ。

わたしも今の自転車で未来の伴侶の想像をしていましたら、スポーク切れの悲劇に遭ってしまいました。

スポーク切れはわたしの10年以上サイクリングキャリアの中でも、これで3回目という頻度。

まさかこのタイミングで起きてしまうとは。

こうした事実を科学的根拠もなく、暗に不思議の世界の思考で断定するのは人類の進化に協調しないわけですが、サイクリングホラー。

現実のハナシなのです。

自転車はオンナ。

乗り換えの際はお気をつけ下さい。