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(文 村岡俊也)

デザインは、機能を表現するもの。ナイキのアイテムの多くは、瞬時に、どんな機能を持っているのかを判断できるのではないでしょうか。どんな走りを実現してくれるのかさえ想像できること。デザイン的な美しさは、機能と一体になっているからこそ、説得力を持つはずです。

多くのランナーから称賛を浴びた〈ナイキ フライニット ルナ〉に新しいモデルが登場します。フライニットは、負荷の強い部分を細かく編み上げることで、フィット性と通気性を実現し、さらにアッパー部分を包むのは、ダイナミックフライワイヤーと呼ばれるテクノロジー。シューレースの調節によって、足の動きにあわせて弛緩、収縮するのです。そのデザインからも、足を包み込むサポート性が伝わって来ないでしょうか?

そして、最大の特徴であるルナロンフォームを用いたソール部分。適度なやわらかさを持つクッションが衝撃を吸収し、サイドの切込みデザインでそれを表現しています。さらにアウトソールを見れば、どの部分がクッションとなっているかが一目瞭然。まるで“分布図”のようなデザインは、まさしくランナーのデータに基づいて設計されています。

フォアフットで着地するランナーでも、常に一定の場所を路面につけているわけではなく、かかとからの着地もかなりの割合で行われていることが分かっています。そのためにフォアと同様にかかと部分のクッション性も重視しています。〈ナイキ フライニット ルナ2〉は、自然な足の動きを実現する軽さと強靭さを兼ね備えているのです。

デザイナーのロブ・ドランは、このシューズを解説する際にまず、シュータンの変更から話を始めました。〈フライニットルナ〉では走る度に動いてしまっていたシュータンをガゼットタンと呼ばれる方式に変更し、タンが動かないように設計をしたのだと。

些細な変更のように感じられるこのストーリーこそ、〈フライニットルナ2〉に込められた、繊細かつ合理的な考えを示しているのではないでしょうか。

ランナーのフィードバックを元に、必要な機能をまとったシューズに進化させること。結果、そのシューズを走って試してみたくなるような、美しいデザインは生まれるのです。

「ナイキ フライニット ルナ2」は、2014年2月6日(木)より NIKE.COM、ナイキ直営店で順次販売します

ナイキ フライニット ルナ2 ¥15,750(税込)(Men’s) 24.5-30cm / 5色展開

ナイキ ウィメンズ フライニット ルナ2 ¥15,750(税込)(Women’s)22.5-26.5cm / 5色展開