ROTOR POWERが入荷しました。

自転車界隈に馴染みの無い方には「なんじゃあそりゃ?」的な暗号めいた単語ではございますが。自転車のパーツの名前です、コレ。ROTOR POWER。

確かに入荷してきました。今、手にしてます。この手に。握りしめています。

さて。このROTOR POWER。

いったいナニよ?というご質問にお答えしますと。これまた最近の自転車界隈では欠かせない暗号になってきました「パワーメーター」というシロモノなのです。

スポーツ用の自転車には「サイクルコンピューター」というメーターを装着すると速度や距離を計測し、記録することができます。

さらに機能的にすすんだものには、ケイデンスといって脚の回転数や心臓の心拍数まで表示できるものがございます。

さいきんでは普通乗用車にモーターの回転数が表示されないクルマが多くなったのに。

自転車では回転数から心拍数まで表示させます。

さらにはこのパワーメーターを使って「パワー」つまりトルク×回転数の仕事量まで計測、表示、記録しようというのでありますから、シリアスなサイクリストが走る姿はまるで走る実験室の様相です。

自転車界隈には「ヒトはエンジン」という言葉がございますが。

パワーメーターの誕生は、自転車とヒトとの関係をさらに近づけてくれることになりました。

このパワーメーターで表示される仕事量はトレーニングの指標としてとてもに信頼性が高いのでレース志向でシリアスにトレーニングを重ねるライダーほど無くてはならない機材になっています。

けれども、信頼性の高い数値なだけに、使い方によってはこのパワーメーターの表示に自身の自転車生活がまるまる支配されてしまう怖れすらあるのです。

仕事量は言い変えれば「がんばった量」なわけですので、表示を見て走っていると少しでもがんばらなきゃという精神状態に追い込まれがちです。

せっかくの楽しいサイクリングも数字を見ては追い込み、数字を見ては追い込みの繰り返し。

スピードに乗って変化していく四季折々の景色を味わうこともなく数字だけを見つめる。

それでは、ヒトは自転車上の操り人形か、はたまたリアルに自転車のエンジンになってしまったのか。

自転車とヒトの距離を近づけるためのパーツであったのに、ヒトが自転車に取り込まれてしまうというホラー。

 

自転車は機材スポーツ。

使いこなしてこその機材であると思うのです。

機材に使われるようでは楽しくないはず。

ROTOR POWERという機材を入手して、久々にメーターにパワー表示されてしまうワタクシ。

今まさに自戒の気持ちを込めて、そう思うのです。