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ドミンゴです。

先の投稿(これこれ)で、菜食と栄養の基本的な関係を考えてみました。菜食でも栄養はまかなえるし、日常的にスポーツを楽しむであれば体内/消化管内に留まる時間の長い動物性食材よりも植物性食材を優先してチャチャッと活力に変えてしまった方が効率も調子も良いのではないか、そういったことをご提案しました。

今日は、菜食のメリットそれよりも更に前段にある スポーツマンの食事について考えてみたいと思います。

トレイルラン、ウルトラマラソンに限らず、ランニングや水泳、自転車などなどの持久系スポーツに取り組む方にとって、サプリメントやエナジージェルはとても親しみ深いものになっているかと思います。
ランニングの距離を伸ばせるようになってきたり楽しくなってきたりで、そろそろ脱ビギナーかな?と思えるようになってくると、スポーツ用品店/専門店でグッズやギアを物色するときに隣に並ぶ各種のサプリ、パケット類にも目が奪われますよね。

大きな大会では「完走セット」というサプリ一式が販売されていたり。

新しいスポーツにチャレンジする中で、プロ用のサプリなどの存在は、なにか「自分も新しい世界に踏み込んだような」気持ちになったりするものですし、新しいモチベーションにもつながったりもします。

サプリメントは、ビタミン、ミネラル、アミノ酸などなど、先の投稿にある分類の中、主に微量栄養素を抽出配合したもので、エナジージェルは糖質という主要栄養素とそれを効率的にエネルギー産生させる微量栄養素が配合されたもの、と言えるかと思います。つまり、(菜食を含む)食事で摂ることのできる栄養素がその中身。
ならば、選択肢の一つとして「食事で摂れば良い」もあって良いし、この考え方をULTRA LUNCHとしては推してみたいのです。

その理由は2つありまして、
1. そもそも現代人は「栄養過多」であること。
栄養過多といっても、偏った栄養が過多になっていて、その余剰分の代謝をサプリに頼っているのではないかと思われるのです。消化できずに胃腸に残ったたんぱく質などが酸化して調子が悪い状態が常態化しすぎなんだと思います。
身体は、生きるために活力を産生し続けようとします。毎食毎食ふんだんな栄養が整っていなくても支障を来さないようとても高機能な貯蔵メカニズムを持っています。おなじみの中性脂肪もまさにそうですし、アミノ酸プールという感動的な仕組みをも人間は有しています。「アミノ酸プール」については、複雑な栄養素「たんぱく質/アミノ酸」を詳しくご紹介する際に改めて書きます。
過剰な栄養をサプリによって更に足し算的に身体に負担かけさせている状態になっていませんでしょうか。

2. サプリは高機能すぎること。
サプリメントは、一般人も日常的に服用しているマルチビタミンをはじめとして、スポーツマンの相棒アミノ酸やプロテインまで、含有する栄養素がなるべく効率的に体内に吸収されるよう設計されています。ふんだんに。
薬剤ではありませんので、わざわざ「タイムリリース処理」という工夫をしてまで即効性を抑えてあったりしますが、逆に言うとそんなタイムリリース処理が必要なくらいに成分が高度凝縮されている。 そういうサプリメントを、リンクは貼りませんが、各メーカーともに サプリメントは、ある程度継続して摂ることが望ましいとされます。人によっては数日で変化を実感するケースもありますが、基本的には1~2ヵ月を目安に摂り続けてみるといいでしょう (類似した文章が各食品メーカーのwebサイトに掲載されています)という感じで継続服用を勧めます。 パッケージをご覧になってみればきちんと記載されていますが、サプリメントは含有成分を「一日の推奨摂取量」を満たすくらい(あるいはそれ以上)に含んでいます。
そんな吸収効率の良い栄養素が定期的にふんだんに体内に取り込まれる訳ですから、食事から栄養素を吸収する力を弱めてしまうことにつながってしまう。

 

様々な契約のもとで活動するプロ選手であれば、特定のサプリメントを使用する必要があるでしょう。ただ、プロ選手は食事を含めた栄養管理もなされているものです。
それに対して、「選択の自由」は、我々市民ランナーとして自由にスポーツを楽しむ人間の特権であります。
再度言いますが、選択肢の一つとして「食事で摂れば良い」という考え方をULTRA LUNCHとして推してみたいのです。

その上で、レース本番をハレの日として、満を持してサプリメントを摂ってみるのも面白いもの。ふだん食事以外のものを全く摂らない僕自身の経験ですが、まじギンッギンに効きますよw。やっぱさすがやなーwwと思います。
大会という非日常の祭典ならではの楽しみです。

ただいま、OYMブログ序章として、栄養についての基礎的な内容を列記しております。
あと、数回このような内容で参ります。ちょっとめんどくさい話ではありますが、お付き合いを頂ければ幸いです。。

ちす。