ドミンゴです。

前回の投稿「野菜もパワーフード。」では、菜食でも栄養学的に不足がないということのダイジェストを確認してみました。が、ご指摘くださった方もいらっしゃいましたように、これは菜食を提案する必要条件のみを列記したものであって、「菜食を選択するに十分な条件」という内容ではありませんでした。今日は菜食のメリットについて、極めて基本的なこと概略的なことを確認しておこうと思います。
(※このOYMブログをはじめるにあたって最初数回の投稿は「(特に)スポーツマンにとっての栄養」について基本的な内容で考えて参ります。Veganという生活方針に伴う動物愛護、環境保護などについてお話しいたしません。また後日改めて僕の個人的見解や解釈もここに投稿いたします)

食べものから栄養を受け取る上で菜食のメリットは、脂質とたんぱく質の消化/分解/吸収/再合成がスムーズになる、このことに尽きるかと思います。

まず、脂質について。

よく「油っこい食事をしたのでお腹がもたれるわー」ということを言ったりします。こういう時、焼肉や唐揚げ、ラーメンなどの食事が指されることが多いです。
脂質を大別すると
・飽和脂肪酸
・不飽和脂肪酸
の2つに分かれるのですが、飽和脂肪酸とは別名悪玉コレステロールで動物性脂質に豊富な栄養素、不飽和脂肪酸(善玉コレステロール)とは植物や青魚の脂肪などに由来する栄養素、と言えます。

飽和脂肪酸の特徴として、脂身やラードなど動物性脂肪の姿から連想できるかも知れませんが、常温で固形として安定することがあげられます。融点が高いというか、胃の中、血中でも固形化しやすい。
不飽和脂肪酸は、飽和脂肪酸に対して安定度が低いのですが、体内でも流動性を保ちやすい。
すごく大ざっぱな言い方ですが、こういった特徴をもっています。

胃もたれが、消化できずに残った食べものが胃や腸に残っていて、酸化を始めた脂肪が引き起こす不調であることは多々あることです。胃酸過多による胃もたれについても、日常的な動物性脂質摂取がストレスなどとともに胃酸分泌異常の原因として挙げられています。

加えて、血中でも固形化しやすいということで血栓の原因を作りやすいことも事実としてあります。

スポーツを楽しむ人間として、消化、分解に時間と体力が使われる飽和脂肪酸よりは、スムーズに体内を流れやすい不飽和脂肪酸の方にメリットが多いことは、僕は個人的な経験としても痛感したことです。

そして、たんぱく質。

たんぱく質はとても複雑な栄養素です。スパっと説明するのが難しいのですが、今日のところはできるだけ簡単にまとめたいと思います。それでもややこしいです。すみません。。

食べものとして取り込まれたたんぱく質は、消化されてアミノ酸という単位に分解されます。そして、体内で再度たんぱく質にまで再合成されます。アミノ酸はたんぱく質の原料であり、アミノ酸の中でも食物から摂らなければ人体内で合成できないものを必須アミノ酸といいます。

必須を含めて、人間がたんぱく質を合成するのに用いるアミノ酸は20種。
人は体内で、たった20種のアミノ酸から10万種類におよぶたんぱく質を再合成します。たんぱく質の消化と分解、再合成にはたくさんの時間もかかりますし、実はとても多くのエネルギーを消費するのです。食物から摂取したたんぱく質のカロリーのうち、40%〜60%がこれらの行程に費やされると言います。
(※余談ですが、この性質を活用したものが高たんぱく質ダイエットです)

必須アミノ酸を全てかつ多量に含む食物は動物性食材に多いです。その組成を数値化したものがアミノ酸スコアで、スコア上位にランクインする食材は卵やしじみに始まりお肉、牛乳などが並びます。
が、アミノ酸スコア上位といっても100点満点となっているのはごくわずかな食材で(スコアの数値に関しても諸データあり)、たとえば牛肉がアミノ酸スコア上位に位置すると言っても牛肉だけでアミノ酸全てをバランス良くまかなうことは出来ず、やはり他の食材と組み合わせて食べることが必要になります。

やはり人間は複数の食材を組み合わせて食事を作らねばならず、現代の食生活(食材の組み合わせ)においては、結果的にたんぱく質過多となっていることが多い。
もともと消化吸収と再合成に多くの時間と体力を使うたんぱく質ですので、必要以上に摂取したたんぱく質は体内に留まることになり、腸内で酸化したり、排出にあたって腎臓に負担をかけたりすることにつながります。
長い距離を走ったり日常的にトレーニングを楽しんだりするにあたっては、
・3食しっかり摂る。
・いち早く活力に変わる植物性食材を優先する。
ULTRA LUNCHからのご提案とは、こういうことであるかと思います。

必須アミノ酸を相互補完しあう食べものの組み合わせは、菜食の方が楽に過不足なく献立を構成しやすいです。特に日本人においては、米と大豆、大豆加工食品の組み合わせは伝統食なだけあってとても合理的なアミノ酸補完関係にあります。麦やトウモロコシなどなど、他の国々でも菜食が伝統的な食文化になっている土地では穀物と豆類、野菜によってシンプルだけど高栄養という食事が多々見られます。
いろんな国の菜食文化についても、今後、このブログにてご紹介していければなーと考えておりますので、ご興味あればお付き合いください。

簡単にまとめると言いながらめっちゃめんどくさい文章になってしまいましたが、
菜食を選択するメリットはあるよということが言いたいだけといえばそれだけなんですw。
動物性食材を絶つ必要があるのかないのかと聞かれたら、「無理して絶つ必要はないんじゃないですか」って答えてしまいます。僕は100%ベジタリアンですが、ぶっちゃけ実情はULTRA LUNCHでご用意した食材の残りものを廃棄したくないから自宅で3食かけて消費しているからだったりもします。
(※ 写真は豆腐チーズで味わうサラダとフライドポテト。こういう食べ方も良い)

このOYMブログ、あと何回か栄養の基本的な部分を改めて確認する内容で書かせて頂く予定です。
ULTRA LUNCHのサポートを務めてくれる女性陣はとてもべっぴんさんばかりなので、はやいとこそういう話を書きたいです。

よろしくお願いします。
ちす。