fbpx

ドレーンが抜けて最初の夜は横向きで寝れたり、圧倒的に睡眠時のストレスが軽減された。
と同時に患部の痛み、炎症もこの二日でもの凄い回復を見せているので
睡眠時の不快感はほぼ無く朝を迎えた。
ただやはりあまり体を動かしていないせいか4,5時間で目を覚ましてしまう。
まあ十分なんだろうけど、せっかく消灯が22時なので
7、8時間寝たいとも思うが寝れないなんて年をとったんだなあ。
今日はCPMを午前中にやって貰った。昨日85度だったんで、まあ90度にしてみましょうか、
という事で90度にしてもらった。もちろん全然問題なく出来る。
感覚的にはこの時点で110度は痛みを感じないで出来る気がしたが、
この病院の方針として退院までの2週間は0度〜90度、
という決まりだそうなので、それで我慢した。
可動域に関してはそんなペースで問題ないという事だな。

お昼を待っていると看護師とも違う兄ちゃんが尋ねて来た。
なんだろう?と思ったら、donjoyを届けてくれた。
ACLの手術を受けた人、周りに受けた人がいる人にはおなじみの装具。
再建した前十字靱帯がしっかりとしたものになるまでには6ヶ月かかると言われている。
しかも最初の三ヶ月くらいをかけて、移植再建した靱帯は壊死状態に向かうのだ。
その後3ヶ月かけて本当の復活に向かう。
その間、前十字靱帯の代わりをしてくれるのがこのdonjoyなのである。
つまり、体の一部として共に戦う大切なパートナー。
15万(内3割自己負担)もしてるんだから頼むよー。
取りあえず付け方を確認して、おしまい。装着出来るのは月曜日から。。
うー、生殺しー。焦っても良い事ないのでグッと我慢。
多分もう付けて片松葉杖、もしくは松葉杖なしでも歩ける気がするが、
お楽しみは月曜日まで取っておきましょう。
入院前に採寸して作っておいたんだけど、色を自由に選べるのも面白い。
上部と下部で色を変えれたり、メタリックとか蛍光とか色々あったけど、
夏場ほぼ表に見えてしまうので、無難にマットブラックにしましたが、うん、かっこいい!

午後からはリハビリルームで2時間程たっぷりと汗を流す。
足はとにかく大腿四頭筋の収縮トレーニング。
これこそがACLからの復活において最も大切な事だ。
昨日よりさらに筋肉が隆起する。さらに少し固さも感じれる。
良い調子だ。
上半身、腹筋あたりはかなり出来るので、もう悔しいからひたすらやる。
9kgのダンベル2個しかないのが寂しいが、長時間色んな使い方をしてると完全にパンプする。
戻ったら待望のシャワー!!
ズボンやパンツを脱ぐのには若干苦戦したが核心はシャワーの前の椅子までケンケンで行く事だった。
今日は髭からもフケが出ていただけに念入りに洗った。
やっとまともな人間に戻ったよ。
シーツも枕も換えて貰えたので気持ち良さそうだ。
夕方以降は連日友人がお見舞いに来てくれる。
実際本当に必要なものはないのだけど、
皆色々と持って来てくれるので嬉しいし楽しい。
いくつか紹介してみよう。

まずはこれ、はっきり言って本気で読もうと思ったら半年くらい見てられる。
退院後も有効だし、とにかく地図好きの自分には最高だ。
さすが近所の本屋さん、渋いチョイスだぜ!

こちらは自分ではめっきり買ってないので久々、
山関係の軟派なのから硬派?なのまで。
奇しくも受傷した五竜遠見尾根特集なんて載ってるし。。

最後はこれ!埼玉ローカルにはおなじみ。
気付けば俺も15年以上ファンである名物B級グルメ
“娘々”のスタミナラーメンのインスタント!
しかも3個も!

その他、焼き鳥やコロッケなど色々な差し入れが届いた。
皆病院食では物足りないだろう、と思ってくれている様だ。
ただ病院食で意外と満足してたりするんですよね。
というのも入院直前、体力つけるため、
入院食で痩せるのを見越して、たくさん食べて少し体重を増やしてきたのだ。
でもね、今日同じ部屋の高校球児と仲良くなったんだけど、
彼がなんと岩手県一関学院のピッチャーだったんだ。
3月に肘の靱帯の手術をしたそうで(俺と同じハムストリングから靱帯を移植したそうだ)
今はリハビリのためだけに2週間入院しに来ているという。
本当は3週間だそうだが、さすがに新学期いきなり3週間は休めないという事で2週間入院だそう。
そこまでして遠方から来る程、自分にとってはただ単に一番近所の病院のスポーツ整形が
全国にも名を轟かせているという事を改めて実感出来
なんだか得した部分だ。その高校球児はレオって言うんだけど、
食べ盛り伸び盛りの16歳なんで、病院の飯じゃ全然足りないそうだ。
しょっちゅう売店で菓子パンとか買って食べてる。
だから食料の差し入れも、もれなく未来の明るい高校生の体作りに一役買えるので歓迎ですよ!
しかし16歳で肘にメスを入れるなんて、よほど期待されているんだろうな。実際メジャーを見据えてるって言ってるからね。岩手、花巻、一関辺りから出て来る球児がもの凄いレベルなのは皆さんもう知ってますよね?
あの辺、登下校の計3時間とかいますからねえ。真冬なんてラッセルもありですからね。
そんな日常生活で鍛えられた足腰はもの凄いんだと思いますよ。
実際大学で岩手の田舎出身の友達の足腰の出来上がり具合は
都会のスポーツマンを軽く越えてるな、って実感してましたから。
明日から土日はリハビリルームが休みになってしまうので
レオと二人、自主トレ頑張ろうな、と約束しました。
最後にこの一つ下のフロアが産婦人科、小児科なんですが、
消灯時間になって周囲が静かになると、妊婦さん達のうめき声が聞こえたりする。
整形で感じてる痛みには比べものにならない痛みと戦ってるんだよなあー
とか思うとこちらまで力が入っちゃうよ。
頑張れ未来のママさん達!!

これまでの記事はこちら

この記事を著者のブログで読む