残り2ヶ月をきった名古屋ウィメンズマラソン。安田美沙子さんとトレーナーのMIDORIさんがレースに挑む道のりをレポートする連載 ♯03では、昨年の12月に行われた湘南での練習にお邪魔しました。この場所は、ふたりにとって思い出の地。MIDORIさんとパートナーを組み、安田さんがはじめてサブ4を達成した場所が、この湘南でのレースでした。(第5回湘南国際マラソンにて3時間49分10秒を記録)

これまで都内の公園や皇居でのトレーニングが主だったこともあり、場所を変えての気分転換、それとロードを走る感覚を取り戻す意味もあったようです。当日は海沿いのため風が強かったものの、終始リラックスした表情で20キロを走り抜けていました。

効果的な練習には
“リラックス” “楽しい”も含まれる

MIDORI トレーニングのコースを選ぶ上で、飽きない環境を選ぶのは、ロング走の場合はとくに重要なことです。同じ環境を周回する場合は、自分のペースも維持しやすいですし、変化も少ないので安定します。でもロードとなると話は別。レースに向けて、ロードの環境でも同じペースで安定して走れるようになってほしい。そんなこともあって、今回は遠出をして湘南での練習を行ったんです。

安田 今日は安定して走れて、20キロの距離も全然平気でした。キツいときほど、途中でMIDORIさんに「しんどい時は、お腹(丹田)に力を入れ直しなさい」って注意されるんですけど、今日はそれも言われる前に自分で意識できましたし、疲れてくると左に寄っちゃう癖も、右の手を後ろに引く意識ができたことで、後半も前半のような走りを戻せたので。

MIDORI 今日のコースはロードのなかでも平坦なところも多かったんですけど、それでも色々な道があって、適度に信号で止まる機会もあった。これはデメリットのようにも思えますが、むしろそこで気持ちを切り替えれたり、ストレッチ入れたりして、リラックスしながら長い距離を走れるので、そういったトレーニングも有効なんですね。

安田 私にとっては、はじめてサブ4を切った場所が湘南なので、パワースポットでもあります(笑)。陰ではなくて陽。メンタルもポジティブに引っ張られるし、元気になれます。練習ですけれど、練習しながらこう、カラダも元気になったんです。

MIDORI いかにして、レースまで楽しく続けられるか。走り終わって良いイメージで家に帰れるか。良いイメージを持てる練習こそ、ほんとに大切なんです。

2年前の湘南での思い出
ふたりしか知らないレース中の会話

安田 2年前のレースのことを思い出したんですけど、その頃はちょうどMIDORIさんと会って2年目で、私がたてたサブ4という目標にみんなが必死になって付き合ってくれていたんです。実際のレースでは、調子もよくて、30キロ地点くらいで自分でも「これなら絶対達成できる」って、ニヤけてしまった瞬間があったんですね。そしたら隣で走ってるMIDORIさんが「終わっちゃうのが嫌だね」って言い出して(笑)。ずっと厳しかったMIDORIさんから「もうお腹が痛いから走れないって言っちゃおうかな」なんて言葉まででてきて。

MIDORI サブ4を達成したいっていうのは彼女の希望でもあり、私の希望でもありました。でも「できない、できない」ってずっとやってきて、色々厳しい練習もしてきて、いざ切っちゃうと分かったときに寂しさがあったんです。実は走り始めから「今日は絶対行ける!」って思ったんで。もうハーフを過ぎた頃からは確信をしていました。これだったら大丈夫、って分かったときに「あーそっかあ」って(笑)。達成感と同時に虚脱感というか虚無感というか。

安田 「2年間挑戦している時間が楽しかった」って、そんな気持ちでゴールすることができたのを覚えていますね。

MIDORI あとは、彼女の心にも、ぽっかり穴が空いちゃうんじゃないかなって想いもありました。私が思うに、ランニングのカタチって色々あるハズなんです。サブ4を達成したら、次がサブ3.5、その次がサブ3なのかっていうと、そういうわけではないと思うんです。大きな目標を達成したとき、では、その次はどういうところに自分のランニングを置いて、どういう風に走ってくのか、それは人それぞれで違います。もっと強くだったり、もっと楽しくだったり、自分の中での位置付けを上手にしていくことこそ、ランニングとつき合っていくことだと思います。目標を達成した彼女が、それからランニングとどうつき合っていくのか。誰だって、永遠に記録だけを狙って走り続けることはできません。記録が上がったり、下がったり、必ず記録を更新していけるわけではない。だから、彼女にもそこは伝えていきたいですし、それを上手く受け入れながら楽しく走っていってほしいなぁと私は思いますね。

一歩先、一個上が
今後の人生でカタチを変えていく

安田 私、走りながらいっつも思うんですね。MIDORIさんをはじめ、みんなが自分のことを、仕事のことも、ライフスタイルのことも、走ることを中心にいろいろと考えてくれてます。もちろん、前の記録を達成したいって気持ちもあります。でも毎回レース前には、もしかしたらそれは簡単なことじゃないかもしれないって気持ちにもなるんです。でもやっていく中で、練習も上手く重ねられて、調子が上がったら、サブ3.5がいけるかもって想いは持ち続けています。

チラつくんですよ(笑)。そういう希望は持ち続けつつ、あとは一回、一回、最大限にトレーニングする。今、その時に自分ができることをやって、一歩先へいけるようにしたい。その“一歩先”がこれからの人生ではきっとカタチを変えていくんだろうなぁとも思いますけど。

安田 以前、震災後に行われたチャリティマラソンに参加したことがあったんですね。私はハーフに出たんですけど、そのときはFUNRUNにして、記録を狙わずに走ったんです。実は、レースに出てそういう風に走ったのは初めてだったんです。レース中、参加者はみんなすごいがんばっていて、きっと震災もあったから余計にがんばって走ってた人もいたと思うんですけど、被災地の方が自分のことをどんどん追い抜いていって。「頑張って!」って声もかけられて。あんなに辛いことあった人たちが、すごい元気に走ってる姿には胸を打たれたんです。その姿をみたときに、すごい後悔をした。「あっ、私、違ったかも」って。今の私は、走るなら毎回全力でやらないと自分が後悔するんだってことに気づけたんですね。

3月10日の名古屋ウィメンズマラソンに向けて、まだ目標タイムは定まってないんですけど、とりあえず全力で挑戦しないといけないなって思います。自分がやろうと思ったことだから、一個上、一歩先に挑戦しようと思ってます。

安田美沙子(やすだ・みさこ)
タレント、女優。「名古屋ウィメンズマラソン2012」では自己最速タイムの3時間44分56秒(ネットタイム)を記録。来年開催される「名古屋ウィメンズマラソン2013」では、前回同様、大会を応援するオフィシャルサポートランナーに就任。新たな目標を掲げ、Nike+ Runningを駆使したトレーニングに取り組んでいく。

ナイキランニングクラブのトレーナー、MIDORIさん
リコメンドのNIKE最新ランニングギアを紹介!

2013年3月10日(日)に開催される「名古屋ウィメンズマラソン2013」を記念し、名古屋市の花「ユリ」をモチーフにデザインされたランニングアパレル&フットウェア「ナイキ LILY コレクション」。(写真上から)

●ナイキ ウィメンズ LILY ベイパージャケット / S・M・L 2色展開 / 10,395円
ちょっとした雨と風から体を守りながらも、オーバーヒートを防ぐパーフェクトジャケット。
●VOMERO12 (UVA/UVB 100%カット) / 18,900円
広範囲をクリアに見られるシールドレンズを採用し、軽量フレームとベンチレーションノーズパッドでフィット感を高めたサングラス。(マーション ジャパン)
●ナイキ ウィメンズ LILY リレーS/S トップ/ S・M・L 2色展開/ 3,360円
バックネックにイヤフォンコードを通せる再帰反射テープが付いたDRI-FITショートスリーブTシャツ。
●Nike+ SportWatch GPS / 20,790円(写真中央)
GPS機能を搭載し、距離、ペース、消費カロリーなどのランニングデータのログをとることができる。日々のランニングデータを記録することで、モチベーションがあがりランニングをさらに楽しくしてくれるアイテム。
●ナイキ ウィメンズ LILY アンラインド テンポショート / S・M・L 2色展開 /4,515円
前面とバックヒップ部分に備えたポケットが便利なテンポショート。
●ナイキ ウィメンズ ズーム スピード ライトST+ 5 /22.5-26.5cm/ 9,975円
滑らかな走り心地でありながら高い安定性を発揮するレーシングシューズ。サブ4を目指すランナーに最適なモデル。

※安田さん着用シューズ:ナイキ ウィメンズ フライニット ルナ1+ / 22.5-26.5cm /14,700円

【Road to Nagoyaアーカイヴ】
♯01 脳と体に長距離を覚えさせる
♯02 ハートを強くするために

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(文 村松亮 / 写真 村松賢一)