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名前:山と山小屋 週末に行きたい17軒
著者:小林百合子=文・野川かさね=写真
発行:平凡社
発売日:2012年5月25日
ページ数:152ページ
価格:1,575円
関連のスポーツ:トレッキング、トレイルランニング

今週はMARK PEOPLEをお休みして、お盆休みだからこそ読んで欲しい本=MARK BOOKを紹介してきました。その最後を飾るのは、山のフォトエッセイ『山と山小屋』です。

お盆もあけると、いよいよ夏も終わりへと近づきます。今年も海へ行きそびれた方、ここはひとつ、前向きに切り替えましょう。まだまだシーズン真っ只中の、山への準備をはじめてみてはいかがでしょうか?

この一冊は、山の写真家として知られる野川かさねさんによって撮られた写真と、アラスカ大学フェアバンクス校で野生動物学を学んだ編集者、小林百合子さんの文章によって構成されています。山を愛し、よく知る女性ふたりによって選ばれた山小屋は、17軒。週末に行きたい、といった副題の通り、東京近郊に住む人が週末を利用して足を運べるエリアの小屋を、ひとつずつ丁寧に紹介していきます。

八ヶ岳、奥多摩・奥秩父、北アルプス、北関東、丹沢・高尾の山々の紹介と合わせて、山小屋の情報を。そして後半のモノクロページでは、山小屋コラムと題して、山のエチケットや山小屋のオリジナルグッズの紹介なども記載。

そこにあり続ける自然と、山小屋で働く人々の関係性を切り取る、山があって、山小屋があって、山小屋を開く人々がいる。読み進めていくと、“山小屋に泊まること” その行為自体にひとつの醍醐味があることも再度認識できて、また、それもひとつの登山なのだと教えられます。

(文 onyourmark編集部)