名前:アート オブ シンプルフード
著者:アリス・ウォータース
発行:小学館
発売日:2012年7月23日
ページ数:454ページ
価格:4,410円
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”オーガニック・フード” ”地産地消” “食育”こうしたキーワードを追っていくと必ずたどり着く人物がいます。それが、今回ご紹介する『アート オブ シンプルフード』の著者アリス・ウォータース。

大学在学中フランスに留学した彼女は、その豊かな食文化に影響を受け、1971年カリフォルニア州バークレーにレストラン「シェ・パニース」をオープンします。そしてここは、全米でもっとも予約の取れないレストランという評判を得ただけでなく、地元の生産者との関係を深めながら、私たちが口にする食べ物がどのように作られ、どのように食べるべきなのかといったことを考えさせるムーブメントを起こしました。

さらに、荒れ果てた中学校を”食べ物を作り、食べる”という行為を通して再生していった「Edible Schoolyard」(=食べられる校庭という意味)という食育プログラムでは、当時駐車場だった敷地のアスファルトをはがし、畑に作り変えるところから始めたといいます。彼女のこうした先駆的な試みは”美味しい革命”とも呼ばれています。

そんなアリス・ウォータースのエッセンスが集約された『アート オブ シンプルフード』、アメリカでは2007年に発行され、すでに定番となっています。アリスの料理に対する基本的な考え方と、オーガニック料理のレシピが300種類ほども掲載されていますが、料理の出来上がり写真が載っていないのは、色合いも盛りつけも自分のオリジナリティを発揮してほしい、という著者の考え方が反映されているからとか。日本向けのエディションでは、国内で手に入る食材で構成し、計量も日本標準に合わせてあります。ここにも”地産地消”の考え方が活きていますね。

彼女が多くの人々に支持されるのは、頭で考えたコンセプトとして”オーガニック・フード” ”地産地消” “食育”という問題に向かっているのではなく、あくまで自然に美味しいもの、身体と心が喜ぶものを求めていった結果としてこうした運動に結びついているから。この本に触れることから、あなたの”美味しい革命”を初めてみませんか。

(文 onyourmark編集部)