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雄大な自然の中で気軽に楽しむ
カヌー&カヤック体験

編集部女子チームが、カラダを張って話題のトレーニングをレポートする「あのトレーニングをやってみた」。今回は夏にぴったりのアクティビティ、カヌー&カヤックを体験してきました!

水を近くに感じる非日常の世界へ

「カヌー&カヤックの魅力は何と言っても水を近くに感じる非日常体験。この楽しさをぜひ読者の皆様へお伝えください!」
アウトドアブランドのモンベルよりお誘いいただき、イラストレーターの鈴木さんと二人、鼻歌まじりのドライブでモンベル長瀞(ながとろ)店までやってきました。
秩父の山深く自然豊かな長瀞は、荒川の上流に位置し、ライン下りやラフティングなど、リバーアクティビティのメッカとして有名です。
今回のミッションは、夏のアウトドアとして一押しのカヌー&カヤックを体験し、様々なタイプの船を乗り比べて、その違いを楽しむというもの。
さっそくお店で用意してもらったレンタルウエアに着替え、モンベル長瀞店の木村店長などスタッフの皆さん&他の参加者とともに、車で数分の玉淀湖(たまよどこ)へと向かいます。

カヌー&カヤックは初心者にもカンタン

この日の日程は午前と午後の2部構成。午前中は静水と呼ばれる、流れのない穏やかな湖畔で、基本的な乗り方を学びます。
ちなみにカヌーとカヤックの違いについては諸説あるそうですが、ダブルブレードと言われる両端にブレード(水を捉える部分)がついているパドルを使うのがカヤック、1つしかついてないシングルブレードのパドルを使うのがカヌーというのが有力なのだそう。

乗り方の基本といっても、初心者が知っていなければいけないことは、ごくわずか。パドルを使って前進する漕ぎ方と方向転換くらいのものです。

「パドルの持ち方は、頭の上に乗せて手首をまっすぐにした状態で、右の表面が下を向いた状態にします。手の幅は肘が90度くらいですよ」と木村店長。もし漕いでいて分からなくなっちゃったら、右の表面が水を掻く方向で肘が90度と確認すれば大丈夫。
漕ぎ方はレクチャーを聞くより、実際に水の中で手を動かした方が早いということで、さっそく各々、岸辺に用意された色もタイプも様々なカヌー&カヤックに乗り込み、パドルを使って漕ぎだします。

乗り心地も個性もさまざま

私が最初に乗ったのは、シットオントップと呼ばれる不沈構造のカヤック。従来のカヤックは舟の中に身体をすっぽり入れるタイプが一般的ですが、これはデッキの上にぽんと座るイメージ。とても安定性が高いので、ひっくり返ることが(ほとんど)なく、初心者でも安心して遊ぶことができます。

さっそく私も見よう見真似でパドルを操り、湖の中央に向かってそろそろと動きだします。スーイスーイと湖水をすべるように進むカヤック。パドルに水の抵抗を感じますが、それがしっかり推進力となって船が前進するのが面白くて、しばらく夢中で漕ぎ進めます。
キラキラと太陽の光を反射する湖面は、ひんやり涼しげ。パドルからパシャパシャ水がかかるのも、なんだかとっても気持ちがいいです。

次に乗ったARFEQは、シットオントップより少しスリムな印象。安定性にプラスして直進性がとても高いので、より本格的なツーリングを楽しむことができます。しかもこのカヤックは組み立て式なので、マンション住まいでもカヤックオーナーになることができるそう!車のトランクにすっぽり収まることはもちろん、電車でも運搬可能なので、旅先までマイカヤックを持ち運ぶこともできます。

船を乗り換えても相変わらずぐんぐんパドルを漕いでいたら、早くも二の腕辺りがパンパンになってきましたが、スタッフ曰く、無駄なところに力が入りすぎているだけで、湖のような静水では、筋肉痛になるような漕ぎ方は本来しなくていいそうです。

もう一つ欲張って乗ったカナディアンカヌーは、木製フレームの中にゆったりとしたスペースが確保されていて、キャンプ道具や釣り道具を一式乗せて長旅に向かうこともできる構造に。
そう、イメージはまさにカナダからアラスカへと流れる大河ユーコンの旅!(a.k.a極北に魅せられて
二人一組で前後になって、立て膝をつきながらシングルパドルで漕ぎだすと、船はゆっくり静かに進んで、とても優雅な気分を味わえます。

川の急流に乗ってパドリング!

お昼ご飯を挟んで午後は、さらに荒川の上流の方に行き、流水の中でカヌー&カヤックを楽しみます。ここで乗ったのは、ビオビオⅡというインフレータブル(空気注入式)カヤックです。エアポンプでみるみる膨らむビオビオⅡ。使用後は空気を抜いて畳むことができ、手提げバッグに収納可能。それでいて、穏やかな湖はもちろん、急流下りも楽しめる高い安定性が魅力です。

「二人一組で乗る場合、前に乗る人は一生懸命漕ぐ係、後ろにいる人はどちらかというとしっかりした人で、方向の指示を出せる人がいいかと思います」という説明を受け、私が前、後ろに鈴木さんという布陣で乗り込むことに。
二人で右、左と呼吸を合わせながら、流れに押されぐんぐん川を下っていきます。他の船とぶつからないように、方向転換するときは、パドルを水に対して垂直に入れ、遠くに大きな半円を描くようにして船を操ります。
蛇行している川の向こうに広がる景色に胸を躍らせたり、隣の船と水しぶきの掛け合い合戦をしてキャーキャー言ったり。
挙げ句の果てには川の本流に飛び込み、ライフベストで浮かびながら流されるという遊びを始める大人たち。
水辺のレジャーはどうしてこう、人を童心に帰らせるのでしょうか。
カヌー&カヤックを満喫し、水の中でバチャバチャはしゃいぎ、1日はあっという間に過ぎました。帰りの車の中では、子どもの頃、プールで遊んだ後のような心地よい疲労感に、身体がぼうっと包まれます。

モンベル長瀞店では4月から11月末までの間、このようなカヌー&カヤックを楽しむ様々なプランを、手ぶらで体験することができます。
また、都心でカヌー&カヤック遊びはちょっとハードルが高いかなと思っていましたが、聞けば目黒川や隅田川でも、自前の船でツーリングをすることができるそう。ビオビオⅡやARFEQは、折りたたみ式で収納や運搬もできるため、実際、シェアハウスの共有アクティビティとして購入を考えている参加者もいました。
初心者でもすぐに楽しめるカヌー&カヤック、まだ体験したことのない方はぜひ、この夏のレジャー計画に加えてみてはいかがでしょうか!

モンベル長瀞店
埼玉県秩父郡長瀞町本野上淵の上350-1
TEL:0494-69-2120

「カヤック体験Halfday」(一般¥6,500/カヤック装備・ウエアレンタル料含む)を始め、より本格的にカヌーを楽しみたい人のためのホワイトウォーターカヤックスクールなども開催。

カヤックオンラインショップ

(イラスト 鈴木仁/文 小矢島一江)

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