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(文 藤岡茜 / 写真 平野太呂 / 動画 TOTAL TIME 01:16 記事最下段

高校生の頃からサーフィンをのんびりと続けているウェブデザイナーの村上シンペイさんの愛車はフォルクスワーゲンのキャンパーです。海だけでは物足りなくなったのか、数年前からはスノーボードも始め、季節によって海と山の両方を楽しんでいるそうです。ノマディックなライフスタイルを送る彼ならではのless is moreとは?

波と雪を求めてキャンパーで移動する
横乗りホリックな村上さんの車上生活な旅。

サーフィンは”電車サーファー”の流行った高校生の頃から始めて、20代後半に一度ブランクはありますが、トータルで10数年続けています。数年前からスノーボードも始めたので、冬は雪山、春から秋までは波を求めて、キャンパーで日本各地を回っているんです。去年は四国へ約1ヶ月間行ってきました。サーフィンやスノーボードのおかげで、海や大陽、自然から得られる力が精神的にもフィジカル面においても多いこと、そして、自然には敵わないということを知り、自然のリズムや環境に興味を持つようになりました。

良い時間に良い場所へ
フットワーク軽く生活したい。

キャンパーを購入したのは、4年くらい前。きっかけは、サーフキャンプで色んなところに行ったりしてたのですが、テントを張るのが面倒になったからなんですね。そもそも移動って面倒ですし、その場所が長い時間良いとは限らない。風も変わりますし、状況は変化しますから。要は、移動の度にテントを張って、畳むのが億劫になったからなんです。一緒に犬も連れて行くので、泊まれる宿も限られてきますし、宿の場合は食事の時間も決まってます。潮の時間や風向きによって、波の良い場所へすぐ移動できるのはサーファーにとって最高の環境だと思います。

無駄を省くことで仕事も効率的に

僕はウェブデザインの仕事をしているので、ネットさえ繋がれば、移動中のサービスエリアや道の駅、海辺や山の中でも仕事が出来ます。自宅をそのまま移動している、という感じなので、家と同じ環境で、どこでも仕事をできるのが大きなことかもしれません。月曜だから帰らなきゃいけないということも無いし、波がいいからもう2、3日いようとか、天候によって滞在日数を変更したり、場所に束縛されず風任せな自由が利くようになります。逆に、気にするのは、車載外部電源はあるけれど、ネット(電気)を使える時間が限られてくること。だから、無駄なネットサーフィンをしなかったり、頭の中で整理してからコンピューターをオンして集中して時間を使うようにしています。結果、仕事にとって良い影響だったりします。

less is more 身軽になって
移動することで得られるもの

キャンパーでのミニマムな生活をして気付くことは、よくよく考えてみると、必要な物が見えてきたという感じよりも、どちらかというと、いらない物がほとんどだったんじゃないか、ということなんです。極端に言うと。キャンパーで1ヶ月生活しても、なんか全然足りてるじゃん、という具合に不便さをあんまり感じなかったですね。近くにあると無駄な物って気づかないんじゃないか、と。そんなに家にいても物を持つ方ではないので、より減ったといいますか。

自然の中を運転して、日本ならではの美しい情景や文化と出会ったり、この山道すごいな、とか、この景色の先にいい渓谷があるんだなとか、それぞれに何かを感じながらマイペースに車を走らせています。やっぱりキャンパーの醍醐味は移動、ですかね。以前、直島を訪れたんですけど、行くまでの道中が面白かったりして、お金を払って美術館に入り、創られた物を見てもあんまり感動しなかったんですよね。
たいてい車を止める場所も、出発前から目星をつけておくんですけど、キャンプ場にはほぼ入らない。行き当たりばったりで、暗くなる前に適当なところを確保したり、野生の勘を働かせます。そこで、変わった面白い人たちに出会えたり、偶然に良い景色に出会えたり、という収穫はありますね。似たところにみんな集まるので、自転車やリヤカーで日本一周してる人とかに出会って、一緒にご飯食べたり、情報交換をしたり。外からの情報をあまり入れず生活していると、自然の中の日常全てに感動します。

キャンパーでの一日

海の近くにいる時は、朝、波をチェックして、良かったら入るし、良くなかったら移動することが多いんです。長く滞在する時は、ときどきテントを張る場合もあります。朝ご飯を食べて、ちょっと仕事したり、山の方に行って、川を歩いたり。海に入って、温泉へも行ったり。そう考えるとあんまり仕事してないですよね(笑)。次は北海道に行きたいですね、かなり良い波があるみたいなんで。

(TOTAL TIME 01:16 |動画 撮影 室伏努)

 

村上シンペイ(むらかみ・しんぺい)
1975年生まれ。大学卒業後、勢いでLAへ。後にサンフランシスコでグラフィックデザイン、マルチメディアデザインを学び2000年に帰国。2003年頃よりフリーランス。より良い環境を求めて移動中。

MINIMUS MT00
シューズ自体の機能を最小限に削ぎ落とし、はだしに近い履き心地を実現したフットウエア「NB minimus(ミニマス)」。本来人間の足に備わっている力を最大限に引き出した、less is moreを体現したNB minimusの新シリーズの「minimus00(ミニマスゼロ)」が今年の3月より発売されます。そのモデルのひとつである「MT00」は、徹底的にミニマルに仕上げたアッパーと、薄く軽量ながらハードユースに耐えるビブラムアウトソールを兼ね備え、効率的な走りへと導くオフロードタイプモデルです。

MT00(男性用) 価格:¥12,600(税込)
サイズ: D7-11,12(25.0-29.0,30.0cm) EE7-11,12(25.0-29.0,30.0cm)
カラー:ブラック&ライム、オレンジ、ブラック 重量:約130g
WT00(女性用) 価格:¥12,600(税込)
サイズ: B5-8.5(22.0-25.5cm) D5-8.5(22.0-25.5cm)
カラー:ライム、コーラル、ブラック 重量:約105g
2012年3月発売

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