三日月のポーズ=アンジャネーヤは『ラーマーヤナ』に登場する猿の勇士、ハヌマーンの別称です。インドでは大変人気のある勇者ですが、『西遊記』の孫悟空のモデルになった、と言えばどんなキャラクターか想像がつくのではないでしょうか。

さて、このアーサナは弧を描く上体のラインから「クレッセント・ムーン(三日月)」という名前でも知られています。気をつけたいのは、このアーサナは「上体を反らす」ポーズではなく「背面を伸ばす」ポーズだということ。

「反らす」を意識すると肝心の呼吸が浅くなりがちです。反らすよりも「背骨が一つずつ伸びていく」ようなイメージを持ち、ゆったりとした呼吸を意識しながら実践してみてください。

まず尾骨を床へ引き下げるように膝をつき、下半身を安定させます。このとき、後ろ足腿の前側と付け根(鼠蹊部)が気持ちよく伸びていることを感じましょう。太ももは内旋を意識して、息を吸いながら上体を垂直に引き上げ、両腕を真上に伸ばして。

「特にビギナーは、肩甲骨と腰の空間を広げるように意識してください」とkazuya先生。
「背骨の上方に伸びる力と、前足のかかとと後ろ足の脛、足の甲で床を踏み込む力。拮抗する力で上体がぐんぐん伸びあがっていくようなイメージを持って」

・ ビギナーは上体を真上に伸ばすだけでかまいません。
・ 前足の膝はかかとの真上に来るように。
・ 尾骨は床へ引き下げ、恥骨はへその方へ引き上げるように。
・ 目線は両手の親指あたりでキープ。このとき、首の後ろ側がつまらないよう意識。
・ 足を入れ替え、反対側も同様に行う。

三日月のようにしなやかなラインを描く背面同様、体の前面も気持ちよく伸びていることを感じてみましょう。腰を痛める原因にもなりますから、くれぐれも腰を反らさぬように!

注意点:
腰はマットの前端つい水平になるように。後ろ足側の腰をしっかり前に押し出し、腰の位置は水平をキープすること。

kazuya/柳本和也
Udaya yoga studio 主宰、suria アンバサダー。ライフワークであるサーフィンを通じて、バリ島にてヨガと出合う。帰国後、アシュタンガヨガの権威であるケン・ハラクマ氏に師事。2010年、インド・ゴアにてRolf & marciに師事。都内および神奈川県を中心にレッスンを行い、各種イベントやワークショップにも積極的に参加している。
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(撮影 松田正臣/文 倉石綾子)