今始めてみたいスポーツ、
「ボルダリング」に挑戦。

「やってみたいスポーツって何ですか?」と聞くと、トレランやヨガと並んで、結構な確率で答えに返ってくるのがボルダリング。みなさんの周りでも、最近始めたという人、心当たりありませんか?という訳で「あのトレーニングをやってみた」、今回は話題のボルダリングに挑戦します!

フィットネス感覚でOK、実は気軽なボルダリング

「ボルダリング」のボルダーとは大きな岩のこと。クライミングの中でも最もシンプルな登り方とされているスタイルで、基本的に専用シューズと滑り止めチョークのみで行うスポーツです。
本来は、自然の中にある岩を登ることを目的として生まれたそうですが、最近、日本各地に屋内型のボルダリングジムが増えて、フィットネス感覚で気軽に楽しめるようになりました。
今回伺った「FREEDOM」も、そんなビギナーに優しいボルダリング専用ジム。
半そで短パンの動きやすいウエアさえ持参すれば、気軽にボルダリングが体験できます。

ボルダリングの基本を確認

まずはインストラクターと一緒に、レンタルシューズ選びから。
ボルダリングシューズは、普段自分が履いているサイズより1cm小さめを選ぶのが基本。
そうすると足先に力が入りやすくなるそうなんですが、実際履いてみると、足の指が全部曲がっている状態に。纏足みたいでかなりきつい。

ボルダリングは、ホールドと呼ばれる壁にぼこぼこついた突起物を使って、スタートからゴールまで決められたラインを登って行くというのが基本ルール。
実はわたし、好きなところを掴んで思い思いに壁を登って行くのかと勘違いしていましたが、ちゃんとコースが設定されていて、さらに手を置いていいホールドも、コースごとに決められていました。(グレードがアップすると足を置くホールドも指定されるようになります)
「コースは登る前に、必ず下見をすることが重要ですよ。同じ色のテープを辿って、スタートとゴールを確認してから登ってください。じゃあ、とりあえずピンクのコース10本をすべて登ってみましょう」。
おっと、お手本もなく、いきなりですか。かなりドギマギしながら、滑り止めのチョークを指先につけて、さっそく一番初心者向けのコースを登ることに。
目の前は4m弱の壁。「バタバタ落ちますから、他の利用者とぶつからないように気をつけてくださいね」というインストラクターの声が頭をよぎります。
「実はわたし、高所恐怖症なんだよねぇ」と思いつつ、あんまり躊躇しているのもみっともないので、とりあえずS(start)というテープの張られたホールドに両手を置いて、いよいよ初ボルダリングに挑戦です。

自分だけを頼りに課題をクリア!

手を伸ばしてピンクのテープが貼られたホールドを掴み、ぐっと力をいれて身体を持ち上げます。ホールドに乗せた足も踏ん張りながら、だんだんと高いところにあるホールドを5、6個くらい掴んだところで、天井すれすれにあるG(Goal)というテープが貼られたホールドに到達。
両手でGのホールドを掴めば課題クリア、ということで、初トライは無我夢中のうちに、案外あっという間できちゃいました。
降りるとき一瞬下を見て、その高さにクラッとなりましたが、とにかくホールドを握って足を踏ん張れば、落ちることはないんだから、と自分に言い聞かせて、確実に手足を運んで床に着地。
「ロープも使わず、自分の力だけで、この壁の上までいったんだ!」と思うと急に実感が湧いて、何とも言えない高揚感に包まれます。
勢いに乗って、その後も3本、4本と順調に課題をクリア。途中、うまくホールドに手が届かなくて立ち往生していたら、すかさずインストラクターが「足を上げてみてください」とアドバイス。
言われた通り、右足を一段高いところに置いて身体を上げてみたら、なんなく右手が上に延ばせて、届かなかったところもクリアできました。
つかず離れずでインストラクターが見守ってくれているから、安心して楽しむことができるんですね。

自分と向き合う時間

やってみてわかったのですが、ボルダリングって、人から教えられて上達するというよりは、本当に自分と向き合うスポーツ。
まずは下見で、左手と右手どちらで掴めばスムーズに登れるかを自分の中で組み立て、実際それが思い通りにいった時は、難しいパズルが解けたような爽快感を味わうことができます。
8本目あたりの、初心者にしては難しいコースにトライしている時、一度落ちかけたのですが、ここでクリアできないと、気持ちまでくじけてしまいそうだったので、必死にくらいついて自分を鼓舞しました。
他人と競うのではなく自分自身と戦うそのメンタリティは、マラソンのそれとも近いかも知れません。

柔軟性と体幹がポイント

結局、45分でピンクのコース10本をクリア。次のレベルの赤いコースを7本目までクリアしたところで90分の体験が終了。終わる頃には力を入れすぎた腕がパンパンになっていました。
「最初は腕の力で登ろうとするとから、腕から筋肉痛になるけれど、足の置き方や体重移動の仕方がわかるようになると、力を入れずにクリアできるようになりますよ」とインストラクターの青木さん。週2回、3ヶ月くらい通えば、女性でも中級レベルの壁を難なく登れるようになるそう。
家でのトレーニングは、筋トレよりもストレッチがおすすめ。筋肉がつくと体重が重くなるし、ボルダリングでは柔軟性や体幹の強さが重要だからだそうです。
ここでちょっぴり私見ですが、ボルダリングとヨガってすごく相性がいいかも。特に運動神経がいいわけでもないわたしが意外とすんなりできたのも、ここ数年ヨガを続けていて、体幹がそれなりに鍛えられていたからのような気がします。
ヨガやピラティスなど体幹系のトレーニングをしている人にとって、ボルダリングはその効果を確認できるいい機会になるかも知れません。
ということで初心者でも楽しく遊べるボルダリング、なにか新しいスポーツをやってみたいと思っている人に、これはかなりおすすめです!

今回のメニュー
ボルダリング体験

「FREEDOM」
初心者から上級者まで楽しめるボルダリング専用ジム。屋内でのトレーニングだけでなく、自然の岩を登るアウトドアスクールも開催。
神奈川県横浜市青葉区つつじヶ丘1-7パークサイド佐藤1F
TEL:045-532-3651
http://www.b-freedom.com

(イラスト 鈴木仁/文 小矢島一江)

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