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手洗いやシャワーには、物理的な汚れだけではなく、ネガティブな心理をも洗い流す効果があると「Current Directions in Psychological Science」最新号の研究が伝えています。
 
ミシガン大学の心理学研究者によると、実際に手洗いをしたり、あるいは手洗いのシーンを想像するだけでも、自信喪失感、罪の意識、悲しみ、猜疑心などの負の感情がかなり軽減されることが分かったとのこと。物理的な汚れを除去するという身体的体験が、精神的な残留物を除去するイメージとリンクしていることが理由のようです。
 
実際、ギャンブラーが手を洗った後に大博打に出る傾向にあるのは、不運を洗い流した気持ちになるからであり、よく嘘をつく人が口内洗浄液を好んで使っているのも、自己浄化を願うあらわれかもしれないという研究結果も。
 
別の研究では、手の消毒をした人としなかった人に、「これまで不道徳なことをしたことがあるか」と聞いてみると、消毒をした人の方がYESの割合が少なかったという実験結果もありました。これもやはり物理的清潔感とリンクしているのでしょうね。
 
インフルエンザや風邪が流行する季節も間近。ウィルス撃退に欠かせない"手洗い"ですが、気分のリフレッシュにも役立ちそう。ネガティブ思考をも洗い流すためにも、きちんと習慣にしたいものです。
 
奇しくも10/15は国連児童基金(ユニセフ)が設定した、世界手洗いの日だったんだそう。「手のひら」「つめ」「親指のつけね」「手のこう」「指のあいだ」「手首」の6つのポイントをきちんと洗えるという「世界手洗いダンス」なる愉快な踊りが公開されていました。一緒に踊ってみるっていうのも、リフレッシュにいいかも?


healthday.comより
(文 佐藤美加)