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アメリカで肥満が社会問題になっているのはご存知のところ。アメリカ政府はこれを改善するために、MyPlateという視覚的な食事のガイダンスを作って、国民に健康的な食事を啓蒙しています。
これはシンプルでわかりやすいものの、少し単純すぎるのではないかという考えの基、より実践的な食事の提案をしてるのが”Healthy Eating Plate”。ハーバード大学公衆衛生大学院の栄養学の専門家が作った健康的な食事の青写真です。
グラフィカルに表現されているので、毎日の食事がぱっと視覚的にわかるのが良いですね。
以下、各パートの解説を抜き出してみました。

お皿の半分は野菜とフルーツで
お皿のこの部分は彩りよく、バリエーション豊かにできるのが望ましいですね。
芋類やフライドポテトをこの野菜の部分に加えることはやめてください。
これらは炭水化物含有量が高いので、白いパンや白米のように血糖値を上げやすいからです。

1/4は全粒穀物(玄米など)
全粒穀物が勧められているのも同じように血糖値を上げにくいから。精製されていない穀物を摂るのがおすすめです。

残りの1/4に良質なタンパク質を加えましょう
タンパク質の補給には魚、鶏肉、豆、ナッツ類を選びましょう。
魚はオメガ3脂肪酸という心臓にやさしい成分を含んでいますし、豆には食物繊維が含まれているなど、身体に有用な栄養素を同時に摂ることができます。一日一個の卵はほとんどのひとにとって有益です。牛肉、豚肉、ラム肉などは摂りすぎないように、加工肉は避けた方が賢明でしょう。

健康的な植物系油を使いましょう
料理にはオリーブオイルやキャノーラ油、大豆油、コーン油、ピーナツオイルなどの健康的な油を使いましょう。バターは摂りすぎないように。マーガリンは植物油に強制的に水素を添加して固まらせているため、有害なトランス脂肪酸を含んでいます。避けた方が賢明かも知れません。

水、もしくはコーヒーや紅茶を飲みましょう
Healthy Eating Plateの仕上げは一杯の水です。お好みで無糖の紅茶やコーヒーにしても構いません。牛乳や乳製品の摂取は適量に留めましょう、摂り過ぎによって前立腺がんや卵巣がんのリスクが高まることが指摘されています。

活動的でいるよう心がけましょう
Healthy Eating Plateの左下に描かれている走っている人のマークは、体重コントロールのカギの半分は運動にあるということを示しています。適量の健康な食事と適度な運動が大事なのです。

毎日の食事が身体作りの基本なのはわかっていながら、バランスをとるのはなかなか難しいもの。この”Healthy Eating Plate”のビジュアルを頭に入れておけば、少しずつベストバランスに近づいていけそうですね。

Copyright © 2011, Harvard University. For more information about The Healthy Eating Plate, please see The Nutrition Source, Department of Nutrition, Harvard School of Public Health, www.thenutritionsource.org, and Harvard Health Publications, health.harvard.edu.