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この春、ネット上で、w-inds.の橘慶太さんが自身の上半身の肉体を鏡越しに撮影した写真が大きなバズを起こしました。聞くところによると、彼以外のメンバーもかなりの肉体の持ち主とのこと。というわけで、ちょうど8/17にニュー・シングル“You & I”がリリースされるとのことで3人を直撃してきました!
 
楽しく踊るだけじゃなく、魅せることも必要

■ 10周年アニバーサリーを経て、第1弾シングルですが。

涼平 「ファンの皆さんだったり、スタッフだったり、もちろん僕らもですけど、10周年をみんな祝ってくれて。そんな中での次の1枚なんですけど。実は特に『これからはこうやって行こう!』みたいなこともあんまりなくて。今まで通り、ナチュラルに11年目に入ってるというか」

慶太 「今回のシングルに関しては、僕らにとっては新たな第一歩っていう感覚ではなく、次のw-inds.の新曲、でしかないんです。どっちかっていうと、あんまり気負わずに、一瞬一瞬を大事に、一曲一曲を大切にやっていけたらなあっていう感じのほうが強い」

■ なるほど。逆に大きく変わったターニング・ポイントってありました?

涼平 「“Can’t Get Back”(08年)っていう楽曲でずっとやってきた自分たちのポップ・ミュージックをダンス・ミュージックというジャンルで表現できたな、とは思いました。それまでもずっと挑戦してたけど、バランスも含めてあの曲でやっと自分たちなりのダンス・ミュージックができた」

■ ダンスのスタイルはどうですか?

涼平 「変わりましたね」

龍一「フラストレーションみたいなものをずっと感じてたんですよ。自分たちはこのままでいいのか、っていう。やっぱり世界のダンスを観ちゃうとスゴい差があったんですよね。当時ニュー・スクールが流行り出して、L.A.のスタイルがスゴく活気があって新しかったんです。それをずっと横目で観つつ、僕らもそこに踏み込みたい、っていう気持ちがあった。ていうか、踏み込まなきゃまずいと思ってました」

慶太 「良くも悪くもデビュー当時から僕らは楽しく踊ってたんですよね。でも向こうのアーティストたちを観て、楽しく踊るだけじゃなくて、魅せることも必要だってことに気づいたんです。ダンスは芸術なんだって。そこが身体を鍛えるってことにも繋がるんですけど」 龍一 「向こうのR&Bとかヒップホップの世界で細いアーティストなんていないじゃないですか。みんな身体に対して意識を高く持ってる」

慶太「ニーヨとかアッシャーとかジャスティン(・ティンバーレイク)とか。身体がしっかりしてると、止まったときのポージングがカッコ良いんですよ。そこに惹かれて。シルエットっていう自分の身体の一部を使いこなしてるのに気づいて、自分たちももっと身体を作らなきゃなって思ったんです。まだまだですけど……」

龍一 「まだまだだねー」

自分に似た筋繊維の人を探す

■ ちなみに鍛える上で目標にしている人っていますか?

慶太 「僕はクリスティアーノ・ロナウドですね。あの身体で歌って踊れたら最高にカッコいいだろうなっていう夢があります」

涼平 「きれいだよね」

■ 龍一さんは?

龍一 「僕はあんまりこの人っていうのはないんですよね」

慶太 「基本的に自分に似た筋繊維の人を探すよね。自分の筋繊維って決まってるんで絶対なれない体型ってあるんですよ。僕はクリスティアーノ・ロナウドに割と近いので目指すって決めたんです」

龍一 「腹筋とか近いよね」

スポーツを通して、自然に負けない身体を作りたい

慶太 「ていうか、龍一さん、顔、日焼けでボロボロですね」

■ どうしたんですか?

龍一 「これはサーフィンで。僕はサーフィンだったり、ロッククライミングだったり、登山だったり、スポーツを通して、自然に負けない身体を作りたいんです。自然の中で一夜を過ごせるとか、一日中日光を浴びてても肌が痛くならないとか、もちろん、山を登り切るとか。使える、生き残れる身体を作りたい」

■ じゃあ、ロッククライミングとかサーフィンをするのも……。

龍一 「もちろん純粋な楽しみもあるんですけど、トレーニングでもあります。やるって決めたらその日は朝、日が昇るぐらいからサーフィンして、お昼に上がってご飯食べたら、クライミングジムに行ってとか。どこまでも追い込みたいんです、理想的には」

■ 涼平さんは?

涼平 「僕はブレイクダンスをやってるので、アメリカのダンサーの立ち姿とかに憧れます。踊る前からカッコいい空気感が漂ってるっていうか、身体から出てるんで、彼らを参考にしてもっと頑張らなきゃって思ってます」 

トレーニングは趣味であり、コミュニケーション

■ 3人でトレーニングの話とかするんですか?

慶太 「もう、止まらないですよ」

龍一 「日本のダンサーは細すぎる……」

涼平 「とか、ずーっとそんな話をしてます。インタビューとかでもそんな話ばっかり」

龍一 「あんまり聞いてくれないですけどね、みなさん(苦笑)」

■ まあでもマジメな話、始まりはエンターテイナーとしてのプロフェッショナリズムだったけど、今となってはもう趣味というか……。

龍一 「生活の一部ですよね。コミュニケーションでもあるし」

涼平 「昨日、テレビ観た? って言うのと同じですね」

慶太 「『昨日、ジム行ったんだけど、(腕を触りながら)この辺がまだ甘いんだよね』とか言って」

龍一 「で、いろいろ教えてもらうんです」

■ 慶太さんが筋肉的には番長?

龍一 「そうですね。ボスです」

慶太 「僕はトレーナーさんについてもらって鍛えてるんで、その日やったことをメンバーにも伝えるんですよ。やっぱりちゃんと知識を持ってやらないと危ないし、バランスも悪くなるし、使える筋肉にならないから。あとですね……」

(と、次の現場に向かうまで、筋トレトークは延々続いたのでした……)

w-inds. ウィンズ
ヴォーカル橘 慶太と、コーラス・ラップ・ダンスの千葉 涼平、緒方 龍一からなるボーカル・ダンス・ユニット。2001年にリリースした1stアルバムでいきなりオリコンチャート1位を獲得、以降、国民的アーティストとして活動を続ける。2011年6月、活動10周年を記念したベスト盤を2枚同時にリリース。8月17日には通算30枚目となるシングル”You & I”を発表する。

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(撮影 村松賢一/文 坂野晴彦)